Phanteks Evolv Shift X レビュー その2

前回より時間が空いてしまったけど、続きを。



前回は、ATX電源を無理やり押し込み、ファンが内側を向くようにしていた。



ただ、これだとせっかく底面から吸気した空気がすぐ電源を通って外に出てしまい、上部のCPUやマザー、GPUが冷えにくいようだったので、電源を逆向きにして搭載することにした。



こうすると、底面から吸気した空気が上の方に流れやすくなり、若干マザーやGPUが冷えやすくなった…気がする。電源は、反対側から問題なく吸気できている。ただ、問題はそうするとネジ止めの位置が合わなくなり、ネジ止めが4点で行えなくなってしまった。そのあたりが気になる場合は、この向きには搭載できない。

そもそもこういうムキになってしまうのは本来SFX電源を使うべきところを無理やりATX電源を使っているせいなので、やはりこんな無茶はせずSFX電源を使ったほうがいいように思う。

また、Evolv Shift Xには14cmファンが2基付属するのだが、3pinなうえに回転数が低く、すこし使いにくい。底面のファンも別のファンに交換することにした。





この状態で、i7 7700Kを4.7GHZ (1.232V)でx265エンコードすると最大88℃とぎりぎりの状態。HWiNFO読みだとCPUの消費電力は98W前後となっている。だいたいこのCPUでは100W前後が限界で、例えばOCCTなどを走らせるとすぐに90℃を突破して破綻する(110Wぐらい使ってしまうので熱すぎて参考にならない)。

7700Kはダブルグルスバーガーなため、280mm簡易水冷でも冷やしにくいけど、Mini-ITXケースとしてはそれなりに冷えてるのかなと思う。ただ、マザーボードのVRMと思しき温度は72℃に達していて、あまりマザーボードが冷やされず、厳しい状態になっていると思う。





また、FF14ベンチマークでGPU (GTX1080)に負荷をかけてみると、こんな感じ。4K 高品質(デスクトップ)の設定でスコア7860。






温度を見ると最大で71℃。まあよく冷えているというわけではないが、それなりには冷えているようだ。

すごくよく冷えているわけではないので、クロックも多少前後しているが、ひどい熱ダレにはなっていない。









というわけで、やはりMini-ITXなケースなので、冷却面で過剰な期待は禁物だし、特にマザーボードのすぐ裏にGPUが来るため、マザーは若干冷えにくいかなあ、という印象。

それでも比較的場所を取らないケースでありながら、その特徴的な高さを活かして280mmラジエータが使えたりするので、ある程度の冷却は可能になっていて、面白いケースだと思う。

でも、やっぱりこのケースの一番の面白さは通常とは一風変わったデザインとレイアウトにあると思う。結構組み立ても普段とは違って新鮮で、全体的に楽しめたケースになったと思う。



i7 7700K + Asrock Z270 BIOS設定

OC Tweaker/CPU Configuration 1, 2


OC Tweaker/DRAM Timing 1, 2


OC Tweaker/DRAM Timing 3, 4


OC Tweaker/DRAM Timing 5, OC Tweaker/Voltage 1


OC Tweaker/Voltage 2, Advanced/CPU Configuration 1


Advanced/CPU Configuration 2
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