QSVEnc 2.34
いくつかQSVEncCのほうに機能の追加。 [共通]
HEVCエンコードが2.32からできなかった問題を修正。
[QSVEncC]
・映像と音声の同期を保つためのオプションを追加。(--avsync forcecfr)
その名の通り、QSVEncが仮定している固定フレームレートを強制的に維持し、音ずれを防ぐオプション。具体的には、入力フレームの時刻が固定フレームレートによるフレームの表示時刻とずれてきたらフレームの間引き・水増しを行って調整する。
これによって最低限音ずれを防げるはず。(RFF, vfrでも…) ただ、処理の関係でメモリ使用量がそれなりに増えるので、固定フレームレートだとわかっている場合など、必要ない場合は使用しないでください。
このオプションはその名の通り、「映像と音声の同期を保つためのオプション」であって、「RFFを正しく処理する」ものではないことに注意。RFFを正しく処理するには、単なるフレームの水増しではなく、RFFフラグを見て、フィールドの入れ替え等の処理が必要になる。Media SDKには、MFX_PICSTRUCT_FIELD_REPEATEDという、いかにもRFFを意味するフラグが存在するが、QSVデコードされたフレームにこれは設定されておらず、RFFには全く対応していないように見える。RFFをちゃんと処理するには、QSVがRFFを解釈して、適切にフィールドを処理してくれるようにならなければどうにもならないと思う。…なんか方法があるのだろうか…?。
・QSVの処理速度に上限を設けたいときの設定を追加。(--max-procfps <int>)
デフォルトは0 (制限なし)。
例えば--max-procfps 90などとすると、そのストリームは最大でも90fpsでしか処理を行わないようになる。複数ストリームをQSVエンコードをしている際に、ひとつのストリームにCPU/GPUの全力を奪われたくないというときのためのオプション。
QSVEncはデフォルトでは(特に)エンコード開始時にフルパワーを使おうとするので、エンコードを開始したストリームがGPUを占有してしまい、他のストリームのエンコードを妨害してしまう。これに対して、このオプションで速度上限を設定しておけば、余力を確保でき、他のストリームも安定して処理することができる。
・シークしてからエンコードを開始するオプションを追加。(--seek [<int>:][<int>:]<int>[.<int>])
高速だが不正確なシーク機能。正確な範囲指定を行いたい場合は従来通り--trimで行ってください。
書式は、hh:mm:ss.ms。"hh"や"mm"は省略可。
・コマンドラインでエラーとなった時の情報表示を強化。
もう少し親切に。
・入力fps判定をさらに改善。RFFでも誤判定しないように。
・主に低解像度向け処理を高速化。
QSVEnc ダウンロード>>
ダウンロード (ミラー) >>
OneDriveの調子がいまいちの時はミラー(dropbox)からどうぞ。同じものです。
QSVEncBenchmark.zipはベンチマーク用です。(約220MBと重いので注意)。run_benchmark.batをダブルクリックで実行です。
QSVEncCのオプションについてはこちら。
QSVEncCオプション一覧>
HEVCエンコードが2.32からできなかった問題を修正。
[QSVEncC]
・映像と音声の同期を保つためのオプションを追加。(--avsync forcecfr)
その名の通り、QSVEncが仮定している固定フレームレートを強制的に維持し、音ずれを防ぐオプション。具体的には、入力フレームの時刻が固定フレームレートによるフレームの表示時刻とずれてきたらフレームの間引き・水増しを行って調整する。
これによって最低限音ずれを防げるはず。(RFF, vfrでも…) ただ、処理の関係でメモリ使用量がそれなりに増えるので、固定フレームレートだとわかっている場合など、必要ない場合は使用しないでください。
このオプションはその名の通り、「映像と音声の同期を保つためのオプション」であって、「RFFを正しく処理する」ものではないことに注意。RFFを正しく処理するには、単なるフレームの水増しではなく、RFFフラグを見て、フィールドの入れ替え等の処理が必要になる。Media SDKには、MFX_PICSTRUCT_FIELD_REPEATEDという、いかにもRFFを意味するフラグが存在するが、QSVデコードされたフレームにこれは設定されておらず、RFFには全く対応していないように見える。RFFをちゃんと処理するには、QSVがRFFを解釈して、適切にフィールドを処理してくれるようにならなければどうにもならないと思う。…なんか方法があるのだろうか…?。
・QSVの処理速度に上限を設けたいときの設定を追加。(--max-procfps <int>)
デフォルトは0 (制限なし)。
例えば--max-procfps 90などとすると、そのストリームは最大でも90fpsでしか処理を行わないようになる。複数ストリームをQSVエンコードをしている際に、ひとつのストリームにCPU/GPUの全力を奪われたくないというときのためのオプション。
QSVEncはデフォルトでは(特に)エンコード開始時にフルパワーを使おうとするので、エンコードを開始したストリームがGPUを占有してしまい、他のストリームのエンコードを妨害してしまう。これに対して、このオプションで速度上限を設定しておけば、余力を確保でき、他のストリームも安定して処理することができる。
・シークしてからエンコードを開始するオプションを追加。(--seek [<int>:][<int>:]<int>[.<int>])
高速だが不正確なシーク機能。正確な範囲指定を行いたい場合は従来通り--trimで行ってください。
書式は、hh:mm:ss.ms。"hh"や"mm"は省略可。
・コマンドラインでエラーとなった時の情報表示を強化。
もう少し親切に。
・入力fps判定をさらに改善。RFFでも誤判定しないように。
・主に低解像度向け処理を高速化。
QSVEnc ダウンロード>>
ダウンロード (ミラー) >>
OneDriveの調子がいまいちの時はミラー(dropbox)からどうぞ。同じものです。
QSVEncBenchmark.zipはベンチマーク用です。(約220MBと重いので注意)。run_benchmark.batをダブルクリックで実行です。
QSVEncCのオプションについてはこちら。
QSVEncCオプション一覧>
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