x264guiEx 2.00

機能をちょっと追加、あとAVX/AVX2に対応。

VC++2012 + .NET Framework 4.0 Clinetに移行。

更新内容



・開発環境をVC++ 2012 Express for Desktopに移行。

・.NET Frameworkのバージョンを4.0 Clientに移行。

・簡易インストーラを2.xx用に更新。
.NET 4.0インストールに切り替え、あとは時折応答が悪くなるのを解消など。

・色空間変換でAVX/AVX2に対応。
いつもどおり使用可能なら自動的に使用される。

・LW48モード追加。(詳細はあとで)

・ログウィンドウで出力ファイル名を右クリックから「動画を再生」「動画のあるフォルダを開く」機能を追加。

x264guiEx_play_video




2.00ってなんで?



まあ、バージョンの上の桁を上げてるわけだけど、

・設定画面のレイアウト
・設定ファイル(.stg / .ini)の互換性

あたりはそのまま。
機能的にも大きな変更はない。

それでも上の桁を上げたのは、色空間変換のAVX/AVX2対応をするため。

AVX2のintrinsicはVC++2012でなければ使用できないので、VC++2012への移行は不可避。ならついでに.NET Frameworkも4.0にしてしまおう、ということ。

そうするとインストールするものが変わるので、じゃあやっぱり2.00かなと。



こういった移行は結構危険で、混乱を招くかなあ、とも思っている。(知らずに.NET 2.0入れたんだけど動かないとか)

ただ、いろんな理由からまあ大丈夫じゃないかなと。

・新規インストールなら簡易インストーラがうまくやってくれる。
・アップデートでも簡易インストーラ使用ならうまくやってくれる。
・そもそもWin8なら.NET 4.0系はすでに入っている。
・ついでにWinVista/7でもWindowsUpdateで自動的に入る。
・WinXPは…ごめんなさい、インストールしてください…。

まあ、もともとはこの時のため(開発環境移行の混乱をなるべく避けるため)の簡易インストーラだしねえ。



手動更新される方へ



いつもどおり、x264guiEx.auoを上書きするだけでなく、以下のことに気をつけてください。

1. x264guiEx.iniについて
auoフォルダに入っているのはL-SMASH用に変更しました。mp4box用のiniは「mp4box用」フォルダに入っています。

2. VC++ 2012 runtimeのインストール
「setupフォルダ」の"msvcp110.dll" "msvcr110.dll"の2つをAviutl.exeと同じフォルダにコピーするか、
Visual Studio 2012 更新プログラム 1 の Visual C++ 再頒布可能パッケージをインストールしてください。

3. .NET Framework 4.0のインストール
たいていはインストールされていると思うのですが、もしされていなければ
Microsoft .NET Framework 4 Clinet Profile
Microsoft .NET Framework 4 Client Profile 日本語 Language Pack
をインストールしてください。



AVX/AVX2使用条件



・CPUがAVX/AVX2を実行できること。

・Windows 7 SP1以降であること。

いずれにせよ、色変換だけなので、わずかしか高速化は見込めない。



LW48モード



lwinput.auiのLW48 outputに対応した機能で、LW48をそのまま受け取り、x264に渡すことができる。

設定画面の「拡張」タブのLW48モードにチェックを入れて使用する。

LW48→nv12p/nv12i/nv16/yuv444に対応。テスト版ではインタレ非対応だったが、2.00ではインタレもちゃんと対応した。SIMD化はまだ。



ダウンロード>>

x264guiExの導入>



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No title

それ以前にXPやVistaだとAVX動きませんけどね。
あれはOSのサポートが無いと死んでしまいます。
7でもSP1あたってないなら死にます。CPUID拾ってチェックするようにしないとダメだったはず……

Re: No title

記事にあるように、Win7 SP1以降が必要、ですよね。

x264guiExでは、おっしゃるとおりcpuidとxgetbvを呼んで判定しているので、問題ないはずです。

No title

今回追加されたLW48モードですが、チェックをつけた状態で処理している場合に、
LW48を使ってる事が分かるようにした方が、良いような・・・

チェックがついた状態で処理しても、ログは
"auo [info]: converting YUY2 -> nv12p, using SSE2"
って出ちゃってますし。

見落としがあったらすみません。

No title

なんか話が噛み合わないなぁ…と思っていたら、私以下の前提で書き込んでいますね。

Visual Studio 2012 Update 2のXP 向けコンパイラ、特定条件でXPで起動できない素敵なバイナリを吐き出してくれるというバグがあるのでXPぶっちぎるのはありじゃないかなーというのが頭にありました。

このバグ、Update 3 RC1で修正されていますけれども、まだRelease Candidateなのでなかなかにデンジャラスです。
Update 3 RC 2出てますしね。

なんか今回のVS2012あまり質が良くない感じです。ちょうど10年前のVS.NET 2002を思い起こさせるような雰囲気が。
2002も即2003が出ましたが、2012も2013が発表されていますし、同じ道を進みそうな……

No title

>LW48モードについて
ご指摘いただいたLW48モードについてですが、通常の8bitエンコードでは、色変換プラグインであるlwcolor.auc側でLW48->YUY2変換を行ったYUY2のデータをx264guiExが受け取り処理しています。つまり、x264guiExが受け取っているのはLW48でなく、YUY2なので、LW48から変換している表示にならないのです。説明不足で申し訳ありません。

10bitエンコード時はx264guiEx側でLW48からの直接変換を行うため、
converting LW48 -> nv12p(16bit)
という表示が出ると思います。

LW48について、以下のファイルの後半(「LW48モードについて」のあたり)にもう少し詳しく書いておきました。よろしければ御覧ください。

Aviutlの内部形式とx264guiExの色空間変換について (2013.06.23更新)
http://cid-6bdd4375ac8933c6.office.live.com/browse.aspx/doc


>VS2012について
そういうことですか…厄介なことになっているのですね。Win7のXPModeではとりあえずある程度動くのは確認していますが、変な所で問題が起こるかも…ということですね。うーん。

No title

muxに失敗するようになっちゃったんですが,mp4boxの引数ってどこで設定してます?

Re: No title

muxerの引数はx264guiEx.iniをベースに作成しています。

x264guiEx 2.xxから、auoフォルダに入っているのはmuxerとしてmp4boxでなくL-SMASHを使うx264guiEx.iniファイルです。

auoフォルダに入っているiniファイル使用時にはL-SMASHを使用してください。mp4boxを使用したい場合には、「mp4box用」フォルダのiniファイルを使っていただければと思います。

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One Drive にアクセスできない

タイトルの通りです。
友達にAviUtlのインストールの仕方を説明しているときに発見してしまいました。

Re: One Drive にアクセスできない

時折アクセス出来ないことがあるようです。その場合はミラーページ(googledrive)のほうをご利用ください。
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