Windows8を改めて試してみる II

この前の
Windows8を改めて試してみる
の続き。

デスクトップ環境を試してみる。



スタートボタン復活とかAero復活などを教えていただきましたが、今回はデフォルトのままで色々触ってみたいと思います。復活技は後ほど…



Win8は起動がものすごく速い



もうすごく速い。Win7も速かったけど、全然違うぐらい速い。素晴らしい。15秒とか。



デスクトップへ



win8_ertm_01
さて、デスクトップは左下の「デスクトップ」から進む。

切り替わりアニメーションがあって従来のデスクトップが出てくる。
win8_desktop
mseいらないよ、という画面。(ですくとっぷそのままのスクリーンキャプチャ忘れました)

そういえばスクリーンキャプチャがすごく簡単になっている。Win + PrtSc で全画面スクリーンキャプチャが行われ、「ピクチャ」フォルダに自動的にpngファイルで保存する、ところまでやってくれる。ファイル保存が自動なのがすごくいい。Win7のAlt + PrtScでアクティブウィンドウのみスクリーンキャプチャに続いていい感じで改良されている。



まずはAviutl



とりあえず、3ヶ月ぶりぐらいにAviutl環境をはじめから作ってみた。まあ最初からだと色々集めるのに1時間ぐらい? まあ慣れているのであっさりできる。

Win8には.NET 2.0~3.5系はプリインストールされておらず、.NET 4.x系がプリインストールされている。そのため、x264guiExを使おうとすると、.NET 2.0~3.5を自動でインストールしようとしてえらい時間がかかることがこの前わかっているので、今回はVC2010 + .NET 4.0でコンパイルしたx264guiExを使用してみた。するとVC++2010再頒布パッケージをいれるだけですんなり使用できた。
win8_x264guiex_conf
なんか視覚効果がべったり系になって気持ち悪い。フォントについてはWin7と同様MeiryoUIが使用出来るのでいい感じ。(x264guiExはMeiryoUIを基本に設計している)

あと、ウィンドウタイトルは中央表示(センタリング)が強制なのかな?

Aviutl 0.99m
x264 r2208 x64
neroaacenc 1.5.4.0
L-SMASH rev669
x264guiEx 1.58 (VC++2010 + .NET 4.0)
win8_x264guiEx_enc
エンコ中。とりあえず、エンコが正常にできることは確認。まあ当然か。速度については未検証。

ところで、このエンコ中の画面の裏に、動画ファイルの新しいアイコンが写っていると思う。べったりアイコン。

Windowsが標準で再生できるものにはサムネイルが、再生できないものにはこのアイコンが表示される。ちなみにこの画面でアイコン表示なのは、10bit H.264。

動画ファイルはデフォルトではModernUIのビデオアプリに関連付けされていて(wmpではない)、うっかりこのままダブルクリックしようものならデスクトップからはおさらば(ModernUIのビデオアプリに移行)。しかも、10bit H.264を開こうものなら、再生できないのでフリーズする…。

ちなみに画像(bmp, jpg, pngとか)のデフォルトもModernUI側の画像アプリなので、ダブルクリックすると…。

また、確認したわけではないが、Windowsからmpeg2デコーダが削除されたらしい。聞いた時…マジで!?と思った。まあ、別にmpc-hcとか入れればいいだけの話ではあるけれど。



次にQuickSyncVideoを試してみる。Intel 2828ドライバがすでにインストールされていた。API v1.4として認識され、無事エンコードできた。
QSVEnc 0.07
win8_qsv
こちらも速度については未検証。



その他Aviutlのフィルタ類、NL-Means Light for GPUも特に問題なく動作。…DX11のほう確認忘れた…しまった~



その他デスクトップアプリ



さて、その他のデスクトップアプリも調べてみる。

と思ったらインストール時にたまにこういうの出ちゃう…(UAC, ユーザーアカウント制御は切っていても)。1回OKすれば記憶してくれるよう(?)だが、めんどいとえばめんどいかもしれない。
win8_seccurity
win8_mediainfo
なんとMediaInfo GUI 0.9.60まで怒られたですよ。

ただ試した幾つかのソフトで、インストーラが弾かれた(完全に使用できなかった)例はなかった。

firefox 15.0
Lhaz 2.2.3 x64
なども問題なく使用できた。

また補足としてはIE10では、ModernUIのほうでもデスクトップの方でもニコ動が見れた、つまりflashが動いた。ModernUIのIE10では、flash playerが組み込まれて使用可能になっているらしい。firefoxにはこれまで同様にflash player 11.4がアドオンとしてインストールされ、ニコ動・youtubeが再生できた。

win8_mpchc_googleinput
mpc-hc x86
MadVR 0.82.5
Lav filter 0.51.3
google日本語入力
Notepad++ 6.1.6
UtVideo 11.1.1
MediaInfo 0.9.60

関連付けとかも基本的に問題無く行える。


あとはこのへんとかも。
win8_desktop_app
cpu-z 1.61.3 x64
gpu-z 0.6.4
CrystalDiskInfo 5.0.4
CrystalDiskMark 3.0.2 x64
HWiNFO64
HWMonitor




Aero Glass、なぜ廃止したし…



※視覚効果などなにもいじらない、デフォルトの状態の話です。

Windows8から(デフォルトでは)Aero glassが廃止になった。しかもウィンドウの影も廃止になっている。さらにアクティブでないウィンドウの枠はすべからく灰色だ。

これが使っていると地味にうっとおしい。ウィンドウをどんどん開いていて重なっていくと、一面灰色なため境界が見づらい。影効果がなく、透過もないこともそれを助長する。ウィンドウを移動したい時に、いままでなら直感的にわかったウィンドウの境界がどこかについて"ごく一瞬"考えなければいけない…感じ、といって伝わるかなあ…。

慣れの問題かも。

慣れの問題かもしれないが、やはり気になる。(わたしが透過厨であることを差し引いても…)

統一感のあるGUIのため、ModernUI的なデザインにした、という話であるが、それよりも透過処理や影効果が「重い」処理であり、Win8の"真"のターゲットであるタブレットの未だ充分でないGPUでは重い、ないし電池を喰う、というのが理由なのではないかと考えてしまう。

ならばせめて、Windowsエクスペリエンスから得られるGPUパワーの情報なり、AC電源で動いているかの情報なりで、有効・無効を切り替えてもよかったのではないか、と思う。

復活できるらしいと教えていただいたので、そのうち復活させてみたいと思う。



ソフトウェアの起動



さて、スタートボタンがないので、ソフトの起動はどうするか。タスクバーにピン止めできるとはいえ、タスクバーも無限じゃない。

メトロのスタートを開き、
win8_show_conof_01
インストーラを使ってインストールすれば、スタート画面に登録されている。

あるいは、「検索」>「アプリ」
win8_open_app
コマンドプロンプトとか電卓とかよく使うものは「スタート画面にピン止め」ないし「タスクバーにピン止め」をするとよいようだ。個人的にはあとリモートデスクトップとか。

ただ、こうしてスタート画面を呼び出す、というのは画面の切替を伴う。つまり、スムーズに次のソフトを起動できない、というところが問題かも。

やっぱりタスクバーピン止めか、タスクバーピン止めからショートカット集を呼び出して…みたいな感じのほうがいい気がする。新しいWindows8という環境に合わせてこれまでとは違った工夫をしていく必要がありそう。

あと、minanimate(※)のようなアニメーション抑制のカスタマイズとか、調べてみようと思う。

ウィンドウの最大化や最小化を瞬時に行うカスタマイズ



ということで…



とりあえず確認したソフト(少ないけど)のなかで動かないものはなかった。Aviutlも無事動きそうでなにより。また、不安だったQSVEncもちゃんと動いた。

Windowsはこのソフトの動作の互換性は素晴らしい。願わくばGUIの操作の互換性・継続性のようなものについてももう少し配慮してくれると嬉しい。

もうすこし、いろいろなソフトをためしてみたい。また、教えていただいた復活技やカスタマイズ法をやってみたり、ほかにも新しい使い方を調べていきたいなと。

あと、ベンチマーク? これは時間掛かりそうだけど。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

Aero Glassを廃止した理由のひとつはオーバーレイ周りなのかな……と個人的には思っているのですが(真の理由は違うかもですが)、プレイヤ系だけでなくお絵かき系アプリでもレイヤー表示にオーバーレイを使っているものがあるため、それらのアプリを起動する度にAero Glassが切れるという煩わしさから解放されるのは良いことかもしれません(オーバーレイはアプリの為にという)。

記事を拝見する限り、相変わらず互換性は素晴らしい実装のようで、さすがWindowsといった感じですね。UASP実装によるUSBストレージのパフォーマンスも個人的には興味があります。

No title

Aero glass 廃止に関しては WindowsRT との兼ね合い。という噂をどっかで聞いた。
ARM版Windowsとx86版Windowsの見た目をそろえるために非力なARM準拠にしたとかしないとか。

半透明処理なんて中身は簡単でも計算量だけはあるからARMじゃキツイのか、もしくは毎度毎度計算が発生するから省電力的に嫌がられたのか。
単純にARMにくっついてるGPUがその手の処理が苦手だから省いたのか。

個人的には多少見た目が違っても気にしないと思うんだけど。

No title

>POP様
オーバーレイ…なるほど、それはありますね。たしかにあの切り替えはうっとおしいです。

それでも枠の色のデザインがよろしくないんですよね…非アクティブウィンドウの枠は薄い灰色なために、枠がいまいちはっきりしない、というのがよくないな…と思います。WinXPの枠ははっきりしててよかったのですが。

USB3.0が標準でサポートされ、ドライバが不要になったことは知っていたのですが(そのためUSB3.0メモリからUSB3.0でインストールでき、速かったです)、UASP、はじめて知りました。面白そうですね。

>WindowsRT
多少見た目が違っても気にしないと思う…、同感です。
デフォルトはOFFにして半透過ON/OFF切り替えられる機能としてつけてくれてもよかったのに…とも思います。

No title

> それでも枠の色のデザインがよろしくない

以前、独自の平面的なウインドウで描画されているアプリを使ったとき、「重なっていると分かりにくい」「背景色に近いと境界が判別しにくい」というのを経験したことがあり、それに近い感覚なのかな……と受け取っています。

せめてWindows7でもこっそり残っていた「ウィンドウの色とデザイン」でカスタマイズできれば少しは改善できそうですが無理そうでしょうか……。

オーバーレイについては、おそらくAeroがハードウェアオーバーレイファンクションの一部を利用して合成処理をしている(H/Wオーバーレイは1つしかも持てないのでアプリがオーバーレイを要求すると切らざるを得ない)と考えれば辻褄は合うため、GPUやCPUが馬鹿正直にα合成を計算するとパフォーマンス面で残念なことになる→Aero Glassをやめた→平面に だとも考えられますが、せめて色覚デザイン的に……という思いは記事からも伝わってきました。

あと、スーパーバーの挙動も興味があったりします(Windows7と同じ!?)。

No title

自分は大学生ですが、あなたの通っている大学でここまでひどいサークルありましたか?↓あるか無いかでコメントしてください↓
http://yabaiyiyiyi.blog25.fc2.com/blog-entry-461.html
http://yabaiyiyiyi.blog25.fc2.com/blog-entry-429.html

No title

>POP様
>「重なっていると分かりにくい」「背景色に近いと境界が判別しにくい」
はい、まさにそんな感じです!
ソフトの背景色は白とかが多いので、枠が薄い灰色になってしまうと…。

確かに「ウィンドウの色とデザイン」で調整できるかもですね、そのうち試してみます!

あと、タスクバーはWin7と同じだと思います。これは次回...

No title

私の環境はWindows7 x64なのですが,この環境でも10bit H.264は再生できず,サムネイルも生成されません.

あと,Windows 8 Release Previewでqaacを触っていた時に気付いたのですが,VC++2005とVC++2008のランタイムライブラリは最初からインストールされているようです.
ちなみに,インストール状況のチェックには「VC のランタイムチェック1.2」(http://www7a.biglobe.ne.jp/~kasachan/VCrt_Check.html)を使いました.

Re: No title

VCランタイムが最初から…、なるほどそれは気づきませんでした。いろんなソフトで必要となるので、たしかに最初から入っていてくれたほうが嬉しいですね。

No title

公式では「ModernUIにデザインを合わせるため」に「時代遅れ」なAero Glassを廃止したとのことです。本音はわかりませんが。
かのジョブズはMicrosoftのことをセンスが全く無いと非難したことがありますが、確かにWindows8ではMicrosoftの"Design"センスを疑いたくなります・・・見た目という意味でも、使い勝手という意味でも。
デザインは好みの問題ですが、特にデスクトップ画面はWindows7に比べかなりダサくなったと感じます。単色で角張ったウインドウ枠が激しく悪目立ちする上に、影を廃止した代わりに境界を太くしたことで無粋さが際立っています。影があれば枠がなくても境界が判別できるのに・・・

No title

アニメのキャプチャってどうやって行ってらっしゃるのでしょうか?
ご教授ください。

Re: No title

この記事でしたら普通にPCで再生→PrintScreenです。

細かいことは書くと長くなるので勘弁して下さい。方法は頑張って調べていただくとたくさん出てくると思います。

No title

アバウトな質問をしてしまいました。ごめんなさい。
ありがとうございました。これからもブログ閲覧させていただくので
よろしくお願いします。
プロフィール

rigaya

Author:rigaya
アニメとか見たり、エンコードしたり。
連絡先: rigaya34589@live.jp
github twitter

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
いろいろ
公開中のAviutlプラグインとかのダウンロード

○Aviutl 出力プラグイン
x264guiEx 3.xx
- x264を使用したH264出力
- x264guiExの導入紹介動画>
- x264guiExの導入
- x264guiExのエラーと対処方法>
- x264.exeはこちら>

x265guiEx
- x265を使用したH.265/HEVC出力
- x265guiExの導入>
- x265.exeはこちら>

QSVEnc + QSVEncC
- QuickSyncVideoによるHWエンコード
- QSVEnc 導入/使用方法>
- QSVEncCオプション一覧>

NVEnc + NVEncC
- NVIDIAのNVEncによるHWエンコード
- NVEnc 導入/使用方法>
- NVEncCオプション一覧>

VCEEnc + VCEEncC
- AMDのVCE/VCNによるHWエンコード
- VCEEnc 導入/使用方法>
- VCEEncCオプション一覧>

svtAV1guiEx
- SVT-AV1によるAV1出力
- svtAV1guiExの導入>
- SVT-AV1単体はこちら>

VVenCguiEx
- VVenCによるVVC出力
- VVenCguiExの導入>

ffmpegOut
- ffmpegを使用した出力
- ffmpegOutの導入>


○Aviutl フィルタプラグイン
自動フィールドシフト (ミラー)
- SSE2~AVX512による高速化版
- オリジナル: aji様

clfilters 
- OpenCLベースの複数のGPUフィルタ集
- 対応フィルタの一覧等はこちら

エッジレベル調整MT (ミラー)
- エッジレベル調整の並列化/高速化
- SSE2~AVX512対応
- オリジナル: まじぽか太郎様

バンディング低減MT (ミラー)
- SSE2~AVX512による高速化版
- オリジナル: まじぽか太郎様

PMD_MT
- SSE2~AVX512による高速化版
- オリジナル: スレ48≫989氏

透過性ロゴ (ミラー)
- SSE2~FMA3によるSIMD版
- オリジナル: MakKi氏

AviutlColor (ミラー)
- BT.2020nc向け色変換プラグイン
- BT.709/BT.601向けも同梱

○その他
Amatsukaze改造版
- AmatsukazeのAV1対応版

rkmppenc
- Rockchip系SoCのhwエンコーダ

x264afs (ミラー)
- x264のafs対応版

aui_indexer (ミラー使い方>)
- lsmashinput.aui/m2v.auiの
 インデックス事前・一括生成

auc_export (ミラー使い方>)
- Aviutl Controlの
 エクスポートプラグイン版
 エクスポートをコマンドから

aup_reseter (ミラー)
- aupプロジェクトファイルの
 終了フラグを一括リセット

CheckBitrate (ミラー, 使い方, ソース)
- ビットレート分布の分析(HEVC対応)

チャプター変換 (使い方>)
- nero/appleチャプター形式変換

エッジレベル調整 (avisynth)
- Avisynth用エッジレベル調整

メモリ・キャッシュ速度測定
- スレッド数を変えて測定
- これまでの測定結果はこちら

○ビルドしたものとか
L-SMASH (ミラー)
x264 (ミラー)
x265 (ミラー)
SVT-AV1 (ミラー)

○その他
サンプル動画
その他

○読みもの (ミラー)
Aviutl/x264guiExの色変換
動画関連ダウンロードリンク集
簡易インストーラの概要

○更新停止・公開終了
改造版x264gui
x264guiEx 0.xx
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR