QSVEncとIntelドライバとWindowsUpdate

またまた、Intelドライバについて。

QSVEncで、L-SMASHでmuxするとおかしなことになることがある、というコメントをいただき、muken氏に修正してみていただけることに。ありがとうございます!

QSVが厄介な形式(multi sample description、以下type-A)で出力することがあるようだ。(詳細はQSVEnc0.07のコメント欄)

しかし、こちらの環境ではこの問題は発生していない(type-B)。また、コメントいただいた方もドライバを更新したら問題なくなった、とのこと。出力形式がドライバの更新で変化したということで、暫定的に運用面からの回避法の検討としてその条件を探すべく、いろいろ調べてみた。

それでドライバの入れ替えを繰り返していたら、WindowsUpdateのあやしい挙動を発見…してしまったかも。こっちが本題?



以下ではIntelドライバのバージョンを8.15.10.xxxxの下4桁だけで書く。

とりあえず、昨日SandyBridgeマシンをちょいと友人に貸してもらって、2266、2291、2430、2509、2696、2761を調べた。

type-A … multi sample descriptionでの出力 (厄介なほう)
type-B … multi sample descriptionでない出力

結果
2266 type-A
2291 type-A
2430 type-B
2509 type-B
2696 type-B
2761 type-B

2291と2430の間のどこかで、ドライバの変更によってQSVの出力が変化し、multi sample descriptionでの出力を回避可能のようだ。まあ対症療法だけど。



Windows UpdateのIntelドライバ更新は中途半端?



ところで、この最中に起こったこと。

まず、2266ドライバ。hw: 1.1。これはtype-A
driver_2266




この状態から、Windows Updateをかける。
driver_win_upadte
このあと、再起動。




このドライバは2696ドライバで、以前調査したように、QSV APIはv1.3のはず…なのだが、
driver_2696_fake
どうしてか、hw: v1.1のまま。これはつまり、QSVに使用されるdllが2266ドライバのままのようで、

・グラフィックドライバは2696ドライバ
・2696なら本来API v1.3、type-Bでの出力のはず
・しかし対応API表示はv1.1だし、type-Aでの出力
・つまりQSVのlibmfxhw32.dllは更新されてなくて古い2266ドライバのもの?




ここから、Intelのホームページ(ダウンロードセンター)からダウンロードした実行ファイルで最新版をインストール→再起動。
driver_2761
2761ドライバ、API v1.4、type-Bでの出力。やっとQSVのdllも更新された。



WindowsUpdateでIntelドライバを入れるとうまくいかないこともある、という例。(いつもそうだとは思いたくないいし、わたしだけかもしれないけど)

もともとWindowsUpdateはたま~にやらかしてくれる。例えば昔 .NET Framework 4の更新にコケまくって(いつまでも失敗したので再起動して再実行してくださいを繰り返す)、結局Windowsのサービスから「.NET Framework NGEN 4.0.x.xxxx」を2つ(x86とx64)無効化したらやっとうまく行ったとか、まあいろいろ。そんなこともある。うちだけかもしれないけど。

まあ個人的には、ダウンロードセンターからダウンロード・実行したもののほうが信頼出来るかも。

なんか変だな、ということがあったらダウンロードセンターからの実行ファイル(とかマザボメーカーのサイトからの実行ファイルとか)を使うといいかもしれないです。

WindowsUpdateとの正しい付き合い方。
「過度な期待はしないでください」
たいていは問題ないんだけど…
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

WindowsUpdate でドライバを入れた場合、グラフィックスドライバのみが更新されます。
QSVドライバはグラフィックスドライバではないため全く更新されません。
クリーンインストール後WindowsUpdateでグラフィックスドライバをインストールしただけではQSVが使えません。どのバージョンでもダメです。

Re: No title

>クリーンインストール後WindowsUpdateでグラフィックスドライバをインストールしただけではQSVが使えません。どのバージョンでもダメです。
そうなのですか…それはちょっと残念ですね。

実行ファイルのほうで入るものがWindowsUpdateでは入らないというのは、ちぐはぐな気がします。一応QSVはGPUに乗っかってる一部ですから…。QSVのアップデートがグラフィックとは別にWindowsUpdateで来るわけでもないですしね。
プロフィール

rigaya

Author:rigaya
アニメとか見たり、エンコードしたり。
連絡先: rigaya34589@live.jp
github twitter

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
いろいろ
公開中のAviutlプラグインとかのダウンロード

○Aviutl 出力プラグイン
x264guiEx 3.xx
- x264を使用したH264出力
- x264guiExの導入紹介動画>
- x264guiExの導入
- x264guiExのエラーと対処方法>
- x264.exeはこちら>

x265guiEx
- x265を使用したH.265/HEVC出力
- x265guiExの導入>
- x265.exeはこちら>

QSVEnc + QSVEncC
- QuickSyncVideoによるHWエンコード
- QSVEnc 導入/使用方法>
- QSVEncCオプション一覧>

NVEnc + NVEncC
- NVIDIAのNVEncによるHWエンコード
- NVEnc 導入/使用方法>
- NVEncCオプション一覧>

VCEEnc + VCEEncC
- AMDのVCE/VCNによるHWエンコード
- VCEEnc 導入/使用方法>
- VCEEncCオプション一覧>

svtAV1guiEx
- SVT-AV1によるAV1出力
- svtAV1guiExの導入>
- SVT-AV1単体はこちら>

VVenCguiEx
- VVenCによるVVC出力
- VVenCguiExの導入>

ffmpegOut
- ffmpegを使用した出力
- ffmpegOutの導入>


○Aviutl フィルタプラグイン
自動フィールドシフト (ミラー)
- SSE2~AVX512による高速化版
- オリジナル: aji様

clfilters 
- OpenCLベースの複数のGPUフィルタ集
- 対応フィルタの一覧等はこちら

エッジレベル調整MT (ミラー)
- エッジレベル調整の並列化/高速化
- SSE2~AVX512対応
- オリジナル: まじぽか太郎様

バンディング低減MT (ミラー)
- SSE2~AVX512による高速化版
- オリジナル: まじぽか太郎様

PMD_MT
- SSE2~AVX512による高速化版
- オリジナル: スレ48≫989氏

透過性ロゴ (ミラー)
- SSE2~FMA3によるSIMD版
- オリジナル: MakKi氏

AviutlColor (ミラー)
- BT.2020nc向け色変換プラグイン
- BT.709/BT.601向けも同梱

○その他
Amatsukaze改造版
- AmatsukazeのAV1対応版

tsreplace
- tsの映像のみを置き換えて圧縮

rkmppenc
- Rockchip系SoCのhwエンコーダ

x264afs (ミラー)
- x264のafs対応版

aui_indexer (ミラー使い方>)
- lsmashinput.aui/m2v.auiの
 インデックス事前・一括生成

auc_export (ミラー使い方>)
- Aviutl Controlの
 エクスポートプラグイン版
 エクスポートをコマンドから

aup_reseter (ミラー)
- aupプロジェクトファイルの
 終了フラグを一括リセット

CheckBitrate (ミラー, 使い方, ソース)
- ビットレート分布の分析(HEVC対応)

チャプター変換 (使い方>)
- nero/appleチャプター形式変換

エッジレベル調整 (avisynth)
- Avisynth用エッジレベル調整

メモリ・キャッシュ速度測定
- スレッド数を変えて測定
- これまでの測定結果はこちら

○ビルドしたものとか
L-SMASH (ミラー)
x264 (ミラー)
x265 (ミラー)
SVT-AV1 (ミラー)

○その他
サンプル動画
その他

○読みもの (ミラー)
Aviutl/x264guiExの色変換
動画関連ダウンロードリンク集
簡易インストーラの概要

○更新停止・公開終了
改造版x264gui
x264guiEx 0.xx
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR