FFXVI 感想

FFXVI(以下FF16)をクリアした。サブクエも全部やってプレイ時間は62時間だった。

めちゃくちゃおもろかったけど、エンディングは悲しくずっと泣いてた。

ストーリーはきれいに完結し、クライヴの冒険は終わった。だからこそ、クリアして "しまった" ことがすごくさみしく感じる。

FF16はPS5専用のため、PS5を買う羽目になった。わりとバトルシステムが合わないと辛くなってやめてしまうほうなので、アクションが苦手なのでどうしようか迷っていた。でも吉田さんのアクションが苦手でもプレイできるようになっているという言葉を信じてFF16をやってみて本当によかった思う。

ということで感想を書いてみたのだけど、まとめようとしたけどあまりまとまらなかったので、ぐだっと書いていく。

基本的にはストーリーの具体的なことはあまり書かず抽象的に書いているけど、ネタバレになるかもなので注意。

ストーリー
開発時にまずストーリーにフォーカスした、ということだけあって、素晴らしいストーリーだった。

展開も早く、常に先が気になり、本当にやめ時が難しい。ジェットコースターのようなというのはこういうことか…。ヤバいバトル → ヤバい召喚獣バトル → ヤバい展開のイベント、この流れ繰り返されるのほんとすごくて楽しい。まあ、あまりにストーリーとバトルが激しすぎて、ゲームを終わったときなんかすごく疲れるけど…。

カットシーンの各キャラの表情やちょっとした行動等の細かい表現も好き。特にクライヴは迷いみたいなところはたまにしか口にはしないけれど、迷ったり悩んだりしている仕草や表情等はまあまああって、そこからくみ取れたり想像できたりする感情もあるし、あそこまで表情の表現ができるのはさすが、と思う。

あとはストーリーが展開していくごとに街中の人のセリフが変わっていって、ストーリーの状況とか、クライヴのしたことの世界への影響とかが感じられるようになっているので、細かい点だけど、この辺りもよかった。

かなり厳しい世界と重いストーリーだったけど、そのベースとなる世界観も好きだった。サブクエを進めると、よりヴァリスゼアという世界を体感できると思う。

まあ、サブクエも含め、いきなりそうなるんかい…とか、どうしてそうなった、的な点は細かいとこではあったけど、あまり細かいことは気にしない人間なので、全然気にならない程度だった。

まあでも、バルナバスについてはその過去とか、シドとのかかわりとか、もうちょっと直接的に描いてくれても? (なんとなくわかるけど…)

サブクエ
サブクエ、といいつつ、そこでメイン以外のキャラと世界観の深堀になっていて、サブクエのストーリーも面白かった。

メインストーリーは主人公クライヴの物語だけど、サブクエはクライヴの仲間たちのストーリーが中心で、かつそれがヴァリスゼアの世界観を補強するものとなっている。中盤以降、メインストーリーのほうは「対アルテマ」の物語に移行するのに対し、それまで提示されてきたヴァリスゼアが抱えるさまざまな問題に、なかなかうまくはいかないながらも向き合っていこうとするクライヴとその仲間たちの動きはサブクエのほうで描かれる。

基本的にはクライヴの仲間たちがそれぞれできるところから事態の解決に向けて動き、クライヴがクエストという形でそれを手助けし、そうした中で仲間たちのキャラも深堀されていくという形で、中身はどこそこの敵を倒すとかだけど、サブクエとしてうまい作りだと思った。

そうしたサブクエの中で、ヴァリスゼアの抱える問題は解決は決して容易ではない(まあ普通に考えてそうだろう)ということも示され、それでもサブクエを最後まで進めると、わずかな光が見える形で終わる。

シドの想いをクライヴが受け継ぎ、それをさらにクライヴの仲間たちが受け継いでいくことで、今後ゆっくりと少しずつ世界が良いほうに変わっていくのではないか、そしてそれがエンドロール後につながっていくことで、ストーリーがきれいに完結するのだと思う。

逆に言うと、サブクエのストーリーを見ないと、ちょっとストーリー上、中途半端なところも出てくると思う。サブクエをすべてやった感じ、"サブ"どころではなく、かなり重要だったり、仲間との関係性も考慮すると重要なものもあったと思う(特にジルとかジョシュアとか…)。

ff16_20230716.jpg
↑これもサブクエだがメインでもいいような…

問題はサブクエを進めると、かなり時間(しかも移動時間)がかかること。どうしても時間がかかるので、やらないという人もいるだろうけど、ぜひ見てみてほしいなあと思う。

アクティブ・タイム・ロア
見たい情報とか用語説明が都度提示・更新されていくのほんとにありがたい。ストーリーだけでもある程度はわかるっちゃわかるけど、ああやって文字で整理されているのを読むとより理解しやすいと思う。

どうしても実装がとてもとてもめんどくさそう、というのも思ってしまうが…。

本当に細かく世界設定とかあって、そういう設定とか好きなほうなのでよき。

バトル
FF16はアクションバトルということで、アクションはかなり苦手なので不安だったが、基本的にはオートスローさえあれば、うまい立ち回りとかはできてないと思うけど十分楽しめた。オートアタックとオートドッジとかはさすがにバトルの面白みに欠けるかも…。

アクション下手でも下手なりに楽しめる作りになっていて、しかもかっこいい動きをしてくれるので楽しかった。

召喚獣バトル
目玉というだけあって、とにかく派手でかっこよく、さらにBGMがいい!

バトルでの盛り上がりがすごくて、QTEの挿入タイミングもFF13/FF15と比べるとかなり自然になっていたと思った。

とにかくあの派手なバトルが自分で操作しながらできるというのがすごく楽しかった。

BGM
どれも素晴らしいけど、やはり召喚獣戦のBGMが特にすごい!

また、FF伝統のBGMのアレンジが出てくるところは鳥肌。

特に好きだったのは
・イフリートvsイフリート (Find the Flame)
・フェニックスvsイフリート (Away)
・リスキーモブ戦
・子守唄
あたり。

グラフィック
PS5ゲームはなにせ初めてなので、グラフィックの標準的な水準とかはよくわからんが、個人的には素晴らしいグラフィックだったと思う。キャラや召喚獣の造詣はもちろん、背景のグラフィックもよかった。FFのファンタジックな背景描写は大好き。空の文明の遺跡とかいい。

高画質モードでREGZA Z20x (65型 4K HDR HDMI2.0)でやっていた。HDMI2.0なので、HDRだとYUV444でなくYUV420になるけど、そこは特に問題はなさそう。4Kで30fpsは安定して維持できるらしだいたいはカクツキが気になったりはしなかった。個人的には30fpsで安定していれば十分だった。

パフォーマンスモードのほうは60fpsを維持できないらしく、フレームレートが安定しないほうが気になったので高画質モードでやっていた。(そのほうがきれいだし)

システム的なところ
本当にほぼロードがなく、きわめて快適だった。これが細かな実装の調整とPS5の力か…。バグらしいバグがなくスムーズにプレイできたと思う。コントローラの振動もすごく効果的だった。

ストーリーとアクションバトル以外の要素はかなりすっきりしていて、アビリティの強化や武器強化等もかなりシンプル。私はストーリーを進めるのが主目的だったのでシンプルなのはよき。

1.03 アップデート
カメラ追従のオン・オフとモーションブラーの調整機能がありがたかった。個人的にはモーションブラーのデフォルト("5")は強すぎと思っていたので、オフか、"2"ぐらいがちょうどよかった。



FF16のちょっと…ところ
とはいえ、それでもちょっとなあ…と思う点もある。

フィールド上で仲間と雑談してほしいなあ…
FF16では仲間とフィールド上を旅することがあっても特定のストーリーのイベントの時以外はあまり会話がなくてちょい寂しい。

FF15では仲間が延々と話してくれるので。まあ、FF15のやりすぎの弊害かもしれない。まあ、ストーリーの状況も考慮して適切な会話を入れるのは確かにしんどそうだし、工数的にも難しいのかもしれない。

画面が暗い
まあ、よく言われてたやつだけど、正直HDRでもやっぱり暗いので、SDRはしんどそう…。全体的に暗く、コントラストが出ないので、場合によっては識別するのがちょっと疲れる感じ。

まあダンジョン的なところで暗いのは良いのだけど、なんならフィールド上でも暗くね? と思う(特に終盤の黄昏の空、演出の意図はわかるけど、やっぱりずっとあれでやるのは…)。というわけで明るさ設定MAXは基本なんだけど、そこからさらに部屋の明かりの調光しぼって…とかやって、まだ暗い気が…。映画感覚で部屋の電気を消せばよいのだけど、そこまでやると今度は目が疲れる…。

配色が地味なのは割と好みなのだけど、全体が暗いというのはやはりちょっと辛いものがある。少なくとも、屋外はもう少し明るく、というか明るさ方向にコントラストを出してほしかった。

街中(と隠れ家)の移動速度
ダッシュが使えなくてわりとしんどい。サブクエとかになるとかなり街中(と隠れ家)を動き回るので、結構しんどさが蓄積する。ダッシュは使えてほしい。(ダッシュが任意発動できるとなおよい)

フィールド上のリスキーモブハントとかで範囲外に出るとバトルが最初からになってしまう
バトル中、一定の範囲内から出ると敵から逃げられるのだけど、そのつもりがないのに範囲外に出てしまうとバトルが最初からになってしまって辛い。まあ、バトルの位置取りが下手なだけかもだけど、素通りした場合を除いて、逃げるのかどうか確認は欲しいところ…。

そのほかこうなるといいなあ・よかったなあ的なところ
フィールド上の [x] の効果範囲
わりと効果範囲が狭くって、人とか扉とかアンブロシアの前でぴょんぴょんジャンプする恥ずかしい動きを何度もしてしまったw

やっぱりPC版欲しかった…
PS5で統一された環境だからこそできる、というのは理解できる、理解はできるのだけど、やっぱりPS5を買わないといけないというのは出費として厳しいのは事実。おそらくPS5よりパワーのあるGPUがあると、勝手ながらなおさらそう思ってしまう。

救いとしてはだいぶんとPS5の入手性がよくなって普通に買えたこと。これがPS5は抽選でないと買えないような頃だったら、抽選とかいちいち応募する気はなかったし、FF16をやらなかったかもしれない…。



というわけで、FF16、遊んでよかったし、めちゃくちゃ面白かった。

素晴らしいストーリーだったし、アクション苦手だけどバトルも楽しめた。

FF16の開発メンバーの皆さん本当にありがとうございました!

しばらくしたら2周目もやっていきたいな、と。
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No title

グラフィックスだとSIEのタイトルはもう2ランクくらい上でfpsも安定しているいう文句の付け所がない状態なんで、好みが合えばホライゾン2やスパイダーマン等もプレイしてみてほしいね
PS5のアーキテクチャは今後のPCの標準になるだろうからGPUエンコ時にSSDから直接データを閲覧する動画編集ソフトも出てくると思われる

Re: No title

> グラフィックスだとSIEのタイトルはもう2ランクくらい上でfpsも安定している
なるほどそんな感じなんですね、たしかに4Kで60fps安定してくれるのが理想的ですね。
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