NVENCの画質、RTX4080と旧世代との比較 (実写版)
前回、RTX4080のNVENCの画質をIntel Arc A380のQSVと比較した。
今回は、RTX2070/GTX1060などの旧世代のGPUのNVENCと比べてみた。
比較環境
エンコーダ
QSVEncC 7.23
NVEncC 7.02
VCEEncC 7.12
入力動画2 (実写版)
sample_movie_1080p_new_short8.mp4 H.264 1920x1080 29.97fps 4550frame
AvisynthのLWLibavVideoSourceで読み込み (SWデコード)
使用コマンド
nvenc H.264
--qvbr [x] --level 5.1
quality: --preset quality --multipass 2pass-full --lookahead 32 --multipass 2pass-full --weightp --bref-mode each
nvenc HEVC
--qvbr [x] -c hevc --level 6
quality: --preset quality --multipass 2pass-full --lookahead 32 --multipass 2pass-full --weightp --bref-mode each
10bit: --output-depth 10 --profile main10
nvenc AV1
--qvbr [x] -c av1
quality: --preset quality --multipass 2pass-full --lookahead 32 --multipass 2pass-full --weightp --bref-mode each
10bit: --output-depth 10
画質比較
では早速、画質比較の結果を見てみる。
bitrate-vmaf
縦軸vmafが高いほど画質がよく、横軸ビットレートが小さいほど圧縮できているので、左上にいればいるほど良いことになる。
※凡例の □ をクリックすると、グラフ線のオン/オフができます。
※マウスをグラフの 〇 のところにあてると、値が確認できます。
グラフが表示されない場合はこちら。
すでにH.264/HEVCについては、RTX4080の結果はRTX2070と完全に重なってしまっていて、Turing世代(RTX20xx/GTX16xx)からH.264/HEVCエンコーダは変わっていないことがわかる。
GTX1060→RTX2070では、例えばHEVCでのBフレームのサポート追加により画質-容量比が向上したのとは対照的だ。
まあ、RTX4090はRTX30xxと変わっていないという話があったので、予想通りといえば予想通り。
もっとも、RTX40xxでは新たにAV1エンコーダが追加されていて、初代としてはかなり画質-容量比もよく、NVENC同士の比較ではHEVCを上回る画質-容量比になっている。また、前回見たように速度も十分。
現状、非常に値段の高いRTX4090/4080しか出ていないが、今後、RTX4060/4050などのより安価な製品にもこの高画質なAV1エンコーダが搭載されるはずなので面白くなってくると思う。(まあ問題はそのあたりがいつ出てくるの? ということだが…)
今回は、RTX2070/GTX1060などの旧世代のGPUのNVENCと比べてみた。
比較環境
CPU | i9 12900K |
コア数 | 8P+8E/24T |
L2 | 14MB |
L3 | 30MB |
Boost | 5.2GHz |
メモリ | G.Skill F4-3600C16D-16GTZNC |
速度 | DDR4-3600 |
容量 | 8GBx4 |
タイミング | 16-19-19-39-1 |
メモリFCLK | Gear1 |
iGPU | Intel UHD Graphics 770 |
dGPU0 | INNO3D GeForce RTX 4080 16GB X3 |
dGPU1 | EVGA GeForce RTX 2070 XC Gaming |
dGPU2 | GUNNIR Intel ARC A380 Photon 6G OC |
dGPU3 | ZOTAC GTX 1060 Mini |
SSD1 | Plextor M10PGN 1TB NVMe PCIe Gen4 |
SSD2 | Plextor M8PeG 1TB NVMe PCIe Gen3 |
マザー | MSI MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4 |
冷却 | Corsair iCUE H150i RGB PRO XT |
電源 | KRPW-PA1000W/92+ (80+ Platinum) |
ケース | Thermaltake Core V71 |
OS | Windows 11 |
ドライバ | NVIDIA 526.47/526.98 Intel 31.10.101.3793 |
エンコーダ
QSVEncC 7.23
NVEncC 7.02
VCEEncC 7.12
入力動画2 (実写版)
sample_movie_1080p_new_short8.mp4 H.264 1920x1080 29.97fps 4550frame
AvisynthのLWLibavVideoSourceで読み込み (SWデコード)
使用コマンド
nvenc H.264
--qvbr [x] --level 5.1
quality: --preset quality --multipass 2pass-full --lookahead 32 --multipass 2pass-full --weightp --bref-mode each
nvenc HEVC
--qvbr [x] -c hevc --level 6
quality: --preset quality --multipass 2pass-full --lookahead 32 --multipass 2pass-full --weightp --bref-mode each
10bit: --output-depth 10 --profile main10
nvenc AV1
--qvbr [x] -c av1
quality: --preset quality --multipass 2pass-full --lookahead 32 --multipass 2pass-full --weightp --bref-mode each
10bit: --output-depth 10
画質比較
では早速、画質比較の結果を見てみる。
bitrate-vmaf
縦軸vmafが高いほど画質がよく、横軸ビットレートが小さいほど圧縮できているので、左上にいればいるほど良いことになる。
※凡例の □ をクリックすると、グラフ線のオン/オフができます。
※マウスをグラフの 〇 のところにあてると、値が確認できます。
グラフが表示されない場合はこちら。
すでにH.264/HEVCについては、RTX4080の結果はRTX2070と完全に重なってしまっていて、Turing世代(RTX20xx/GTX16xx)からH.264/HEVCエンコーダは変わっていないことがわかる。
GTX1060→RTX2070では、例えばHEVCでのBフレームのサポート追加により画質-容量比が向上したのとは対照的だ。
まあ、RTX4090はRTX30xxと変わっていないという話があったので、予想通りといえば予想通り。
もっとも、RTX40xxでは新たにAV1エンコーダが追加されていて、初代としてはかなり画質-容量比もよく、NVENC同士の比較ではHEVCを上回る画質-容量比になっている。また、前回見たように速度も十分。
現状、非常に値段の高いRTX4090/4080しか出ていないが、今後、RTX4060/4050などのより安価な製品にもこの高画質なAV1エンコーダが搭載されるはずなので面白くなってくると思う。(まあ問題はそのあたりがいつ出てくるの? ということだが…)
スポンサーサイト