RTX4080の12VHPWRの温度を見てみよう

この前RTX4080をゲットして、また散財してしまったわけだが、RTX40xxシリーズに使用される12VHPWR電源コネクタはまれに溶けるので話題になった。

IMG_20221121_0007.jpg

NVIDIA公式では、原因は挿し込み不良ということで、きちんと差し込めばよいとのこと。

ただ、RTX4090では50件ほど問題が起こった事例があったよう。実験目的を除き、わざと十分に挿し込まないということは考えにくいので、もしかすると挿し込んだつもりでも、十分挿し込めてないのかも、となると、じゃあ自分がちゃんと挿し込めているのかというとでちょっと不安になる。

RTX4080を買ったときは、公式発表もまだでちょっと不安だったので、実際にコネクタ周りの温度を確認してみることにした。



世の中のyoutuberのみなさんは放射温度計なるものを使用されているようだが(なんか赤外線カメラみたいなの?)、あれはなかなかお値段がするみたいだ。

そんなものはさすがに買ってられないので、適当にAmazonでUSB給電の接触温度計を買ってみた。



とりあえず、室温をはかってみる。一晩部屋に放置した後の温度を確認して、ほかの温度計と比較した。

左が今回買った安い温度計、右側が普通の室温を図る温度計。まあ、似たような温度になったので、精度に大きな問題はなさそう。

IMG_20221121_0014.jpgIMG_20221121_0015.jpg



いろいろな写真を見ると、12VHPWRが溶ける場合、センサ用の4pin側の角の端子が溶けている場合が多い。

左右のどちらかはよくわからないので、まず左側を測定してみる。

耐熱300℃を謳うテフロンテープでセンサを写真のような感じで固定した。コネクタ左端の銀色の円筒みたいなのが温度計のセンサ。

はずれると下のファンに落下して大変のことになるのでしっかりテープで固定。放熱では不利になるけど、まあそもそもコネクタが放熱が必要なほど熱くなっては困るのだ。それに、温度が上がってきたらす負荷テストを止めればいい。

IMG_20221121_0010.jpg

表面温度をばっちり確認できる放射温度計と違って、そこまでちゃんとコネクタの温度を拾えないかもしれないが、異常発熱してきたらさすがにそれなりの高温は検出できるだろう。

負荷テストには、MSI Kombustorを使用した。Total Board Powerが310~320Wで安定していて、TDP限界まで電力を消費し続ける。これを1時間連続で動かして、温度計の示す温度がどうなるか確認した。

rtx4080_kombuster_1h_20221120.jpg

結果はこんな感じで、42.0~42.5℃程度で安定していた。12VHPWRのコネクタの位置がGPUの排熱が出てくる位置でもあることを思えば、全く問題ない範囲だと思う。

IMG_20221121_0017.jpg



同じようにしてコネクタ右側を測定しよう。

こんな感じの位置に張り付け、このあと先ほどと同じようにテフロンテープで巻いた。(銀色の円筒が温度センサ)

IMG_20221121_0022.jpg

わずかに温度が上がって、43.5℃~44.0℃だった。多少上がっているのは、実際に温度が微妙に違うのかもしれないし、その前のテストで室温が上がってしまったのもあるかもしれない。いずれにせよ、全く問題なさそう。

IMG_20221121_0023.jpg

NVIDIAの公式発表前に温度計を買ったのだけど、とりあえずコネクタが発熱しておらず、手元の環境では問題なしということがわかって安心できた。

もうあらかじめ公式に温度センサーを付けてくれればもっと安心できそう(笑)



RTX4080のGPUコアの冷え具合



このPCには、RTX4080だけでなくて、そのすぐ下に、Arc A380、さらにその下にGTX1060とぎゅうぎゅうにGPUを詰め込んでいる。

IMG_20221119_9998.jpg

それでも先ほどのMSI Kombustorのテストでは、最大負荷(およそ310W前後)を1時間かけ続けてGPUのコア温度が最大69℃となっていて、こちらも十分に冷えているよう。

rtx4080_kombuster_1h_20221120_s.png

非常に大きなヒートシンクと3連ファンはさすがの冷却力。ちょっと冷却面はオーバースペックなぐらいかも。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

rigaya

Author:rigaya
アニメとか見たり、エンコードしたり。
連絡先: rigaya34589@live.jp
github twitter

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
いろいろ
公開中のAviutlプラグインとかのダウンロード

○Aviutl 出力プラグイン
x264guiEx 3.xx
- x264を使用したH264出力
- x264guiExの導入紹介動画>
- x264guiExの導入
- x264guiExのエラーと対処方法>
- x264.exeはこちら>

x265guiEx
- x265を使用したH.265/HEVC出力
- x265guiExの導入>
- x265.exeはこちら>

QSVEnc + QSVEncC
- QuickSyncVideoによるHWエンコード
- QSVEnc 導入/使用方法>
- QSVEncCオプション一覧>

NVEnc + NVEncC
- NVIDIAのNVEncによるHWエンコード
- NVEnc 導入/使用方法>
- NVEncCオプション一覧>

VCEEnc + VCEEncC
- AMDのVCE/VCNによるHWエンコード
- VCEEnc 導入/使用方法>
- VCEEncCオプション一覧>

svtAV1guiEx
- SVT-AV1によるAV1出力
- svtAV1guiExの導入>
- SVT-AV1単体はこちら>

VVenCguiEx
- VVenCによるVVC出力
- VVenCguiExの導入>

ffmpegOut
- ffmpegを使用した出力
- ffmpegOutの導入>


○Aviutl フィルタプラグイン
自動フィールドシフト (ミラー)
- SSE2~AVX512による高速化版
- オリジナル: aji様

clfilters 
- OpenCLベースの複数のGPUフィルタ集
- 対応フィルタの一覧等はこちら

エッジレベル調整MT (ミラー)
- エッジレベル調整の並列化/高速化
- SSE2~AVX512対応
- オリジナル: まじぽか太郎様

バンディング低減MT (ミラー)
- SSE2~AVX512による高速化版
- オリジナル: まじぽか太郎様

PMD_MT
- SSE2~AVX512による高速化版
- オリジナル: スレ48≫989氏

透過性ロゴ (ミラー)
- SSE2~FMA3によるSIMD版
- オリジナル: MakKi氏

AviutlColor (ミラー)
- BT.2020nc向け色変換プラグイン
- BT.709/BT.601向けも同梱

○その他
Amatsukaze改造版
- AmatsukazeのAV1対応版

tsreplace
- tsの映像のみを置き換えて圧縮

rkmppenc
- Rockchip系SoCのhwエンコーダ

x264afs (ミラー)
- x264のafs対応版

aui_indexer (ミラー使い方>)
- lsmashinput.aui/m2v.auiの
 インデックス事前・一括生成

auc_export (ミラー使い方>)
- Aviutl Controlの
 エクスポートプラグイン版
 エクスポートをコマンドから

aup_reseter (ミラー)
- aupプロジェクトファイルの
 終了フラグを一括リセット

CheckBitrate (ミラー, 使い方, ソース)
- ビットレート分布の分析(HEVC対応)

チャプター変換 (使い方>)
- nero/appleチャプター形式変換

エッジレベル調整 (avisynth)
- Avisynth用エッジレベル調整

メモリ・キャッシュ速度測定
- スレッド数を変えて測定
- これまでの測定結果はこちら

○ビルドしたものとか
L-SMASH (ミラー)
x264 (ミラー)
x265 (ミラー)
SVT-AV1 (ミラー)

○その他
サンプル動画
その他

○読みもの (ミラー)
Aviutl/x264guiExの色変換
動画関連ダウンロードリンク集
簡易インストーラの概要

○更新停止・公開終了
改造版x264gui
x264guiEx 0.xx
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR