2021年を振り返る (PC編)
2021年ももうすぐ終わりということで、今年さわった自作PC関係のパーツを振り返ってみる。
CPU
今年はCPUを3つも買って大変散財してしまった…。
まあ、今年の印象としてはやはり直近のAlderlakeが印象的で、デスクトップCPUでは押されまくっていたIntelが反撃にでた年になったと思う。
今年はまず1月に(なんとか)5950Xを入手でき、流用パーツの多い私としては珍しくPCケースから一新した新しいPCを組んでみた。久しぶりにPC全体を一新したことで、比較的統一感のあるPCを組むことができてよかったと思う。
5950Xの性能はもちろん大変素晴らしく、Zen3の高いシングルスレッド性能と16コア搭載による圧倒的なマルチスレッド性能で非常に快適なPCが出来上がった。
その後、Rocketlakeが出て、QSV関連の検証もしたいということでi7 11700Kを買ってしまった。その後半年でAlderlakeが出るとわかってはいたけど、それにしてもここまで性能差がつくとは思っていなかった。まあ半年ほどQSVの検証には役立ってはくれたので別に買ったのを後悔はしてないけど、i9 12900Kの半分ぐらいの性能しかなく電力効率もよろしくないので、今となっては何に使えばいいのかというのに困っている…。
11月には10nm(Intel7)に移行したAlderlakeが発売された。
実際にAlderlake(i9 12900K)を買って遊んでみると、まずP-coreのシングルスレッド性能は非常に強力で、Rocketlakeを一瞬で過去のものとするのはもちろん、すごいと思っていたZen3をもあっさり抜き去る期待を上回る性能となっていた。さらにP-core/E-coreの混載によりシングルスレッド性能とマルチスレッド性能を両立させるIntelの戦略がうまくいっていることも確認出来て、今後のIntel CPUにも期待をさせるものとなっていたと思う。
爆熱という初期のうわさで身構えてしまったが、実際に問題の241Wになる場面はほぼなく、また比較的冷やしやすい印象で多少調整すれば空冷でも問題なく動きそう。個人的には簡易水冷を使えばかなり静かに動かせるようになったので満足できるCPUとなった。
問題はDDR5メモリが品不足なのと、DDR5-4800だとなかなかDDR4に対してはっきり優勢にならないことだろうか。このあたりはより高速なDDR5が出てくると解決していくのかもしれない。
Z690マザーが高すぎるという問題もあるけど、これは半導体不足の影響もあるのかもだけど、それ以前にどのマザーも豪華すぎるのも原因だと思う(その割にPCIeが少ないのが多いが…)。i9 12900Kの241Wに対応するためか、電源フェーズ数がすごく多いし、そのヒートシンクも大きい。そもそも以前i9 7980XEを動かしていたX299 OC Formulaでさえ13フェーズだったし、それでi9 7980XEをオーバークロックしてPL1=240Wとしても安定して動いていたので、最近の16フェーズだの20フェーズだのは豪華すぎなのでは…と思ってしまう。
もちろん豪華なハイエンドマザーがあるのはよいことだし、それが高いのも当然だが、一方で低価格なマザーも選択肢として用意してほしいところ。まあこのあたりは今後H670/B660等がカバーしていくのかもだし、低価格なDDR4マザーが出てくれば、AlderlakeはCPU自体は比較的安いので、Core i5等がもっと魅力的になってきそう。
来年はIntel RaptorlakeとAMD Zen4 だろうか。Raptorlakeはsmallコアが倍増してマルチスレッド性能がさらに向上するとされている。DDR5もそのころにはさすがに品数もそろっているだろうから、今回のようにメモリで悩む必要はなさそう。Zen4は5nmへの移行で大きくIPCがあがりそうでこちらも楽しみ。ただ、Zen3のときもそうだったが、Zen4でも供給量がまた少ないんじゃないかとやや心配。争奪戦をするのはやはりしんどい。
RaptorlakeでiGPUの世代が更新されるなら、まずはQSVのテストということでそちらを試してみたいと思う。
GPU
2021年、狂ったように値上がりしまくったGPU。まじでやばい。
1月にVCE/VCN検証用にRX5500XT(中古)を10000円でなんとなく入手したが、ほんとに買っておいてよかった。同じものがいまでは35000円とかそれ以上するらしい(そんなRX5500XT買いたくない)。もう、ほんとにどうかしてるとしか思えないお値段だ。
CPU/RAM/ストレージ類はこんなに値上がってはいないし、そう思うと半導体不足うんぬんがあるとしても自作PCパーツの中ではGPUの高騰だけが群を抜いて異常で、ちょっと買う気にならなくなってきている。
まあ、手元には昔買ったGPUがあるし、それで特に困っていないので、当面壊れなければそれを使い倒していく予定。
ただ、来年はIntelのdGPUが出るらしく、そのQSVを試してみたいとは思う。QSVのためというのと価格の問題から基本は128EUのほうを待つ感じ。とにかく2~3万ぐらいで買えるとよいのだが…。
DRAM
DDR4に関しては夏頃高くなったものの、また少し安くなってきている感じだろうか。
DDR5はAlderlake発売時点では入手困難で、DDR5環境はあきらめてしまったのだが、まあ新しいメモリということで比較的お値段高めだし、そのわりに多くのアプリではさほど性能差が出ないということで、まあ今のところDDR4で十分かなと思っている(と自分に言い聞かせて散財しないようにしている)。
ただ、DDR5-6000を超えてくるとそこそこ効果があったりするようなので、そのあたりの高速メモリが買えるようになってくれば面白くなってきそう。
ストレージ
2021年はHDDは少しずつ値下がり、SSDは夏頃高くなったものの、また少し安くなってきている感じだろうか。
今年はHDDは買わなかったのだけど、代わりにSSD 4TBx3を買ってしまい、またしても散財してしまった。
まあ、そのおかげで録画PCからHDDがなくなり、かなり静かになった。正直想定以上に静かになり、気をつけなければ気づかないぐらいになったので、コスパは大変悪いがかなり満足。
今年買ったCPU/GPU
CPU
今年はCPUを3つも買って大変散財してしまった…。
まあ、今年の印象としてはやはり直近のAlderlakeが印象的で、デスクトップCPUでは押されまくっていたIntelが反撃にでた年になったと思う。
今年はまず1月に(なんとか)5950Xを入手でき、流用パーツの多い私としては珍しくPCケースから一新した新しいPCを組んでみた。久しぶりにPC全体を一新したことで、比較的統一感のあるPCを組むことができてよかったと思う。
5950Xの性能はもちろん大変素晴らしく、Zen3の高いシングルスレッド性能と16コア搭載による圧倒的なマルチスレッド性能で非常に快適なPCが出来上がった。
その後、Rocketlakeが出て、QSV関連の検証もしたいということでi7 11700Kを買ってしまった。その後半年でAlderlakeが出るとわかってはいたけど、それにしてもここまで性能差がつくとは思っていなかった。まあ半年ほどQSVの検証には役立ってはくれたので別に買ったのを後悔はしてないけど、i9 12900Kの半分ぐらいの性能しかなく電力効率もよろしくないので、今となっては何に使えばいいのかというのに困っている…。
11月には10nm(Intel7)に移行したAlderlakeが発売された。
実際にAlderlake(i9 12900K)を買って遊んでみると、まずP-coreのシングルスレッド性能は非常に強力で、Rocketlakeを一瞬で過去のものとするのはもちろん、すごいと思っていたZen3をもあっさり抜き去る期待を上回る性能となっていた。さらにP-core/E-coreの混載によりシングルスレッド性能とマルチスレッド性能を両立させるIntelの戦略がうまくいっていることも確認出来て、今後のIntel CPUにも期待をさせるものとなっていたと思う。
爆熱という初期のうわさで身構えてしまったが、実際に問題の241Wになる場面はほぼなく、また比較的冷やしやすい印象で多少調整すれば空冷でも問題なく動きそう。個人的には簡易水冷を使えばかなり静かに動かせるようになったので満足できるCPUとなった。
問題はDDR5メモリが品不足なのと、DDR5-4800だとなかなかDDR4に対してはっきり優勢にならないことだろうか。このあたりはより高速なDDR5が出てくると解決していくのかもしれない。
Z690マザーが高すぎるという問題もあるけど、これは半導体不足の影響もあるのかもだけど、それ以前にどのマザーも豪華すぎるのも原因だと思う(その割にPCIeが少ないのが多いが…)。i9 12900Kの241Wに対応するためか、電源フェーズ数がすごく多いし、そのヒートシンクも大きい。そもそも以前i9 7980XEを動かしていたX299 OC Formulaでさえ13フェーズだったし、それでi9 7980XEをオーバークロックしてPL1=240Wとしても安定して動いていたので、最近の16フェーズだの20フェーズだのは豪華すぎなのでは…と思ってしまう。
もちろん豪華なハイエンドマザーがあるのはよいことだし、それが高いのも当然だが、一方で低価格なマザーも選択肢として用意してほしいところ。まあこのあたりは今後H670/B660等がカバーしていくのかもだし、低価格なDDR4マザーが出てくれば、AlderlakeはCPU自体は比較的安いので、Core i5等がもっと魅力的になってきそう。
来年はIntel RaptorlakeとAMD Zen4 だろうか。Raptorlakeはsmallコアが倍増してマルチスレッド性能がさらに向上するとされている。DDR5もそのころにはさすがに品数もそろっているだろうから、今回のようにメモリで悩む必要はなさそう。Zen4は5nmへの移行で大きくIPCがあがりそうでこちらも楽しみ。ただ、Zen3のときもそうだったが、Zen4でも供給量がまた少ないんじゃないかとやや心配。争奪戦をするのはやはりしんどい。
RaptorlakeでiGPUの世代が更新されるなら、まずはQSVのテストということでそちらを試してみたいと思う。
GPU
2021年、狂ったように値上がりしまくったGPU。まじでやばい。
1月にVCE/VCN検証用にRX5500XT(中古)を10000円でなんとなく入手したが、ほんとに買っておいてよかった。同じものがいまでは35000円とかそれ以上するらしい(そんなRX5500XT買いたくない)。もう、ほんとにどうかしてるとしか思えないお値段だ。
CPU/RAM/ストレージ類はこんなに値上がってはいないし、そう思うと半導体不足うんぬんがあるとしても自作PCパーツの中ではGPUの高騰だけが群を抜いて異常で、ちょっと買う気にならなくなってきている。
まあ、手元には昔買ったGPUがあるし、それで特に困っていないので、当面壊れなければそれを使い倒していく予定。
ただ、来年はIntelのdGPUが出るらしく、そのQSVを試してみたいとは思う。QSVのためというのと価格の問題から基本は128EUのほうを待つ感じ。とにかく2~3万ぐらいで買えるとよいのだが…。
DRAM
DDR4に関しては夏頃高くなったものの、また少し安くなってきている感じだろうか。
DDR5はAlderlake発売時点では入手困難で、DDR5環境はあきらめてしまったのだが、まあ新しいメモリということで比較的お値段高めだし、そのわりに多くのアプリではさほど性能差が出ないということで、まあ今のところDDR4で十分かなと思っている(と自分に言い聞かせて散財しないようにしている)。
ただ、DDR5-6000を超えてくるとそこそこ効果があったりするようなので、そのあたりの高速メモリが買えるようになってくれば面白くなってきそう。
ストレージ
2021年はHDDは少しずつ値下がり、SSDは夏頃高くなったものの、また少し安くなってきている感じだろうか。
今年はHDDは買わなかったのだけど、代わりにSSD 4TBx3を買ってしまい、またしても散財してしまった。
まあ、そのおかげで録画PCからHDDがなくなり、かなり静かになった。正直想定以上に静かになり、気をつけなければ気づかないぐらいになったので、コスパは大変悪いがかなり満足。
今年買ったCPU/GPU
Intel CPU | AMD CPU | GeForce | Radeon | Arc | |
2008 | C2Q6600 | GT8600 | |||
2009 | i7 920 | GT9600 | |||
2010 | Xeon W3680 | HD4350 | |||
2011 | i5 2500 | GTX460 | |||
2012 | i7 3770K | ||||
2013 | i7 4770K | GTX 660 | |||
2014 | i7 5960X | A10-7850K | |||
2015 | i7 6700K Celeron N3150 | GTX970 | |||
2016 | Celeron J3710 | GTX1080 GTX1060 | RX 460 | ||
2017 | i7 7700K i9 7980XE | R7 1700 | |||
2018 | RTX2070 | ||||
2019 | R7 3700X R3 3200G | ||||
2020 | i5 1035G7 | 2021 | i7 11700K i9 12900K | R9 5950X | RX5500XT |
2022 | RaptorLake? | 384 EU or 128EU |
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