SSDを買ってしまった
少し前になるけど、AmazonのブラックフライデーでTLCタイプ(QLCでない!)のSSDが安くなっていて(49k→40k)、つい買ってしまった。
3台。


なにがしたいかというと、24時間動いている録画PCの静音化。同じ部屋で寝ていて(寝たとき足元の机の上にある)、夜静かになると音が気になることがあるので、これをなるべく静かにしたい。
というわけでHDDの代わりに録画PCにこれを突っ込んで、PC構成がこんな感じになった。
SSD1がWindows用、SSD2/SSD3がデータ用。
変更前
右側にHDDが入っている。あとロープロファイルの薄型ケースなので裏配線とかはできないため、ケーブル類の配線が適当で汚い…

HDDは5インチベイに装着していたのだが、そのままだとほとんど空気が流れない位置になってしまう。そうすると、どんどんHDDの温度が上がってしまうので、これを冷却するために4cmファンx3をつけていた。(つけていても夏は40℃いってしまう)
このファンが比較的音が目立つ理由の一つ。
埃だらけで汚いけどこんな感じのやつ。左右と中央のファンの色が違うのは、ファンが壊れて交換したのだけど、そのとき交換用のファンに間違えて違う回転数のやつを買ってしまうというミスをしたため…。(※これまでこのファンは2回ぐらい壊れた

4cmファンは風量を確保するにはそこそこ回転数を上げないといけないのでどうしてもうるさいくなってしまうし、そもそもHDDの動作音自体がずっと回転していて、これも夜の静かな時には気になる音がする。
そこで、今回は入手したSSDを束ねてHDDの代わりにすることで、HDDと4cmファンx3という音源を両方取り外して静音PCを目指した。
変更後
HDDを取り出したあとの空間に3枚のSSDを適当に突っ込んだ。特に固定していないけど、まあSATAケーブル、電源ケーブルと合わせて入れるとそこそこいい感じに収まったので、雑だけどSATA SSDだし気にしない(笑)
このケースは薄型のロープロファイル用MicroATXケースだけど、比較的組みやすく割と気に入っている。

あとケース右上の9cmファンもついでに交換。ずっとケース付属のものを使っていたのだけど、結構長く使ったので低速で回してもゴロゴロ言い始めていた。
交換先はNoctua NF-A9 PWM。このファン、黒色のバージョンもあるようで、そのほうがこのケースには合いそうだったが、ざっと探した感じなぜか黒のほうが500円高かったし、どうせケースの中はそんなに見ないのでNoctua標準色にした。
交換後はさすがはNoctuaということで非常に静かになった。
左:交換前のケース付属ファン
右:Noctua NF-A9 PWM


HDD→SSDx3へ換装後は、稼働している音源は3つになった。
1. 吸気ファン (9cm Noctua NF-A9 PWM 1100rpmぐらいで運転)
2. CPUファン (12cm 15mm厚 GELID SlimHero付属 900rpmぐらいで運転)
3. 電源ファン (8cm 15mm厚 実働回転数不明)
結果としては、個人の主観でしかないけどやはりHDDのブーン…という音がなくなったのは大きく、とても静かになった。
おかげでほぼ音は夜中でも気にならなくなった感じで、無事目的を達成!
Sandisk SDSSDH3 4T00 4TB。TLCのSSDの中ではもともと比較的お値段安めの製品だと思う。値段を気にするならQLCという手もあるけど、QLCはちょっと書き込んでSLCキャッシュを使い切るとSSDとは思えない遅さになるし、そもそも耐久性も低そうなのでパス。

素の性能はこんな感じ。ほぼSATA SSDの上限いっぱいの性能。

SSDを束ねるには、
1. BIOSのRAID0
2. Windowsディスク管理のストライプボリューム
3. Windowsの記憶域プール
(4. HW RAID)
みたいにいろいろな方法があると思うけど、今回は3.の記憶域プールを使った。
記憶域プールは詳細な設定の可能なPowerShellから作成した。
まずは対象ディスクを確認。3台のSanDisk SDSSDH3 4T00が認識できていて、CanPoolがTrueなので、記憶域プールに追加できることがわかる。
記憶域プールを作成してから、仮想ディスクの作成するという流れになるようなので、まず New-StoragePool で記憶域プールを作成。
記憶域プールができたことを確認したら、その上に New-VirtualDisk で仮想ディスクを作成し、作成したディスクにドライブ文字を割り当てる。
-NumberOfColumns は何台のディスクに分散書き込みするかというオプション。今回は3台のSSDなので"3"。-Interleave はその分散書き込みする単位でここでは65536(64KiB)。
-ResiliencySettingName Simple は冗長化のないディスクを束ねるモード。
-ProvisioningType Fixed は、仮想ディスクの容量の確保方法で固定容量で確保するモード。今回は最大量を一気に割り当てて(-UseMaximumSize)、ディスク追加の予定もないので固定とした。
作成したディスクをコントロールパネルから見るとこんな感じで、上のほうのプールがここで作成したSanDisk SDSSDH3 4T00 x3 のプール。意図したとおり3台のディスクを束ねられている。
下のほうのプールは、もうひとつのCorsair MP510 1.92TB x2 のプール。

今回作った仮想ディスクでベンチマークをするとこんな感じ。シーケンシャルRead/Writeは素のSSDの3倍弱といった性能になっている。ただ、基本はネットワーク越しに使うので、この性能が役立つことはないのだった…。

ディスクアクセス中の状態をHWiNFOでチェック。確かに3台に分散アクセスできている。

ちなみにアイドル電力は+StyleのスマートWifiプラグのアプリによれば25Wほど。
SSDが多すぎるせいか、10GbEのLANカードのせいか、やはりちょっと多めな気がするが、今回の換装前(HDD装着時)は36W程度だったので、少しは減らすことができた。
※たまたま22Wまで落ちているときのもの。めったにない。

というわけで、HDDの代わりにTLC SSDディスクを使ってPCを静かにすることができた。
ただ、これで終わりではまずくて、SSDを3枚束ねているということは、3台のSSDのうちどれか1台でも死ぬとディスク全体が死ぬため、感覚的には普通のSSDの3倍ぐらい故障しやすそう。(細かく確率計算すると違うのかもだが…
SSDはHDDと比べ比較的故障しにくい印象だが、一方で死ぬときは突然死んで全体が一気に読めなくなるという印象もある。データが全部死ぬと思うとなかなか怖い。
一方でこれ以上散財するのはどうなのかと思い、手元にあるものでなんとかしようということで、普段あまり使っていなかったHaswell世代QSV検証用のPCがあったので、これを活用してみることにした。
今回取り出したHDDを追加接続して、1日一回
・BIOSの自動起動で1日一回起動
・ネットワーク越しにrobocopyで差分バックアップ (だいたい5分~30分ぐらい)
・すぐシャットダウン
を昼間自動で行うようにした。1日一回HDDがカリカリうるさいけど、起きている時間帯なのでそこは妥協。
まあ1日1回なので万全とは言えないだろうけど、これで万が一ディスクが死んでもある程度ダメージを抑えられそう。
3台。


なにがしたいかというと、24時間動いている録画PCの静音化。同じ部屋で寝ていて(寝たとき足元の机の上にある)、夜静かになると音が気になることがあるので、これをなるべく静かにしたい。
というわけでHDDの代わりに録画PCにこれを突っ込んで、PC構成がこんな感じになった。
SSD1がWindows用、SSD2/SSD3がデータ用。
2021年2月 | 2021年12月 | |
---|---|---|
CPU | Core i5 7500 | ← |
コア数 | 4C/4T | ← |
クロック | 3.6GHz | ← |
冷却 | GELID SlimHero | ← |
マザー | Asrock H270M Pro4 | ← |
メモリ | DDR4-2400 8GBx4 | ← |
SSD1 | SanDisk SDSSDXPS480G | ← |
SSD2 | Corsair MP510 1.92TB x2 | ← |
HDD SSD3 | WD WUH721414ALE6L4 (14TB) | Sandisk SDSSDH3 4T00 x3 (4TB x3) |
録画 | P○3 x2 | ← |
LAN1 | Intel X540-T2 | ← |
LAN2 | Intel I350-T4 v2 | 取り外し |
OS | Win 10 x64 Pro | ← |
ケース | InWin IW-CE685/300P | ← |
変更前
右側にHDDが入っている。あとロープロファイルの薄型ケースなので裏配線とかはできないため、ケーブル類の配線が適当で汚い…

HDDは5インチベイに装着していたのだが、そのままだとほとんど空気が流れない位置になってしまう。そうすると、どんどんHDDの温度が上がってしまうので、これを冷却するために4cmファンx3をつけていた。(つけていても夏は40℃いってしまう)
このファンが比較的音が目立つ理由の一つ。
埃だらけで汚いけどこんな感じのやつ。左右と中央のファンの色が違うのは、ファンが壊れて交換したのだけど、そのとき交換用のファンに間違えて違う回転数のやつを買ってしまうというミスをしたため…。(※これまでこのファンは2回ぐらい壊れた

4cmファンは風量を確保するにはそこそこ回転数を上げないといけないのでどうしてもうるさいくなってしまうし、そもそもHDDの動作音自体がずっと回転していて、これも夜の静かな時には気になる音がする。
そこで、今回は入手したSSDを束ねてHDDの代わりにすることで、HDDと4cmファンx3という音源を両方取り外して静音PCを目指した。
変更後
HDDを取り出したあとの空間に3枚のSSDを適当に突っ込んだ。特に固定していないけど、まあSATAケーブル、電源ケーブルと合わせて入れるとそこそこいい感じに収まったので、雑だけどSATA SSDだし気にしない(笑)
このケースは薄型のロープロファイル用MicroATXケースだけど、比較的組みやすく割と気に入っている。

あとケース右上の9cmファンもついでに交換。ずっとケース付属のものを使っていたのだけど、結構長く使ったので低速で回してもゴロゴロ言い始めていた。
交換先はNoctua NF-A9 PWM。このファン、黒色のバージョンもあるようで、そのほうがこのケースには合いそうだったが、ざっと探した感じなぜか黒のほうが500円高かったし、どうせケースの中はそんなに見ないのでNoctua標準色にした。
交換後はさすがはNoctuaということで非常に静かになった。
左:交換前のケース付属ファン
右:Noctua NF-A9 PWM


HDD→SSDx3へ換装後は、稼働している音源は3つになった。
1. 吸気ファン (9cm Noctua NF-A9 PWM 1100rpmぐらいで運転)
2. CPUファン (12cm 15mm厚 GELID SlimHero付属 900rpmぐらいで運転)
3. 電源ファン (8cm 15mm厚 実働回転数不明)
結果としては、個人の主観でしかないけどやはりHDDのブーン…という音がなくなったのは大きく、とても静かになった。
おかげでほぼ音は夜中でも気にならなくなった感じで、無事目的を達成!
Sandisk SDSSDH3 4T00 4TB。TLCのSSDの中ではもともと比較的お値段安めの製品だと思う。値段を気にするならQLCという手もあるけど、QLCはちょっと書き込んでSLCキャッシュを使い切るとSSDとは思えない遅さになるし、そもそも耐久性も低そうなのでパス。

素の性能はこんな感じ。ほぼSATA SSDの上限いっぱいの性能。

SSDを束ねるには、
1. BIOSのRAID0
2. Windowsディスク管理のストライプボリューム
3. Windowsの記憶域プール
(4. HW RAID)
みたいにいろいろな方法があると思うけど、今回は3.の記憶域プールを使った。
記憶域プールは詳細な設定の可能なPowerShellから作成した。
まずは対象ディスクを確認。3台のSanDisk SDSSDH3 4T00が認識できていて、CanPoolがTrueなので、記憶域プールに追加できることがわかる。
# 対象のディスクの確認
PS C:\WINDOWS\system32> Get-PhysicalDisk -CanPool $True
Number FriendlyName SerialNumber MediaType CanPool OperationalStatus HealthStatus Usage Size
------ ------------ ------------ --------- ------- ----------------- ------------ ----- ----
2 SanDisk SDSSDH3 4T00 xxxxxxxxxxxx SSD True OK Healthy Auto-Select 3.64 TB
3 SanDisk SDSSDH3 4T00 yyyyyyyyyyyy SSD True OK Healthy Auto-Select 3.64 TB
1 SanDisk SDSSDH3 4T00 zzzzzzzzzzzz SSD True OK Healthy Auto-Select 3.64 TB
記憶域プールを作成してから、仮想ディスクの作成するという流れになるようなので、まず New-StoragePool で記憶域プールを作成。
# 記憶域プールの作成
PS C:\WINDOWS\system32> New-StoragePool `
-FriendlyName "StoragePoolData1" `
-StorageSubsystemFriendlyName "Windows Storage*" `
-PhysicalDisks (Get-PhysicalDisk -CanPool $True) `
-ResiliencySettingNameDefault Simple `
-ProvisioningTypeDefault Fixed `
-WriteCacheSizeDefault 0 `
-Verbose
FriendlyName OperationalStatus HealthStatus IsPrimordial IsReadOnly Size AllocatedSize
------------ ----------------- ------------ ------------ ---------- ---- -------------
StoragePoolData1 OK Healthy False False 10.91 TB 768 MB
# 確認
PS C:\WINDOWS\system32> Get-StoragePool
FriendlyName OperationalStatus HealthStatus IsPrimordial IsReadOnly Size AllocatedSize
------------ ----------------- ------------ ------------ ---------- ---- -------------
Primordial OK Healthy True False 14.85 TB 10.92 TB
StoragePoolData1 OK Healthy False False 10.91 TB 768 MB
記憶域プールができたことを確認したら、その上に New-VirtualDisk で仮想ディスクを作成し、作成したディスクにドライブ文字を割り当てる。
-NumberOfColumns は何台のディスクに分散書き込みするかというオプション。今回は3台のSSDなので"3"。-Interleave はその分散書き込みする単位でここでは65536(64KiB)。
-ResiliencySettingName Simple は冗長化のないディスクを束ねるモード。
-ProvisioningType Fixed は、仮想ディスクの容量の確保方法で固定容量で確保するモード。今回は最大量を一気に割り当てて(-UseMaximumSize)、ディスク追加の予定もないので固定とした。
# 仮想ディスクの作成
PS C:\WINDOWS\system32> New-VirtualDisk `
-FriendlyName StoragePoolDataDisk1 `
-StoragePoolFriendlyName "StoragePoolData1" `
-ResiliencySettingName Simple `
-ProvisioningType Fixed `
-UseMaximumSize `
-NumberOfColumns 3 `
-WriteCacheSize 0 `
-Interleave 65536
# 確認
PS C:\WINDOWS\system32> Get-Disk | `
Where-Object FriendlyName -Eq "StoragePoolDataDisk1"
Number Friendl Serial Number HealthStatus OperationalStatus Total Size Partition
y Name Style
------ ------- ------------- ------------ ----------------- ---------- ----------
5 Stor... {cbce27a5-112d-4262-b0ec-11d8... Healthy Online 10.91 TB RAW
# ドライブレターの割り当てとフォーマット
Get-Disk | Where-Object FriendlyName -Eq "StoragePoolDataDisk1" | `
Initialize-Disk -PassThru | `
New-Partition -AssignDriveLetter -UseMaximumSize | `
Format-Volume
作成したディスクをコントロールパネルから見るとこんな感じで、上のほうのプールがここで作成したSanDisk SDSSDH3 4T00 x3 のプール。意図したとおり3台のディスクを束ねられている。
下のほうのプールは、もうひとつのCorsair MP510 1.92TB x2 のプール。

今回作った仮想ディスクでベンチマークをするとこんな感じ。シーケンシャルRead/Writeは素のSSDの3倍弱といった性能になっている。ただ、基本はネットワーク越しに使うので、この性能が役立つことはないのだった…。

ディスクアクセス中の状態をHWiNFOでチェック。確かに3台に分散アクセスできている。

ちなみにアイドル電力は+StyleのスマートWifiプラグのアプリによれば25Wほど。
SSDが多すぎるせいか、10GbEのLANカードのせいか、やはりちょっと多めな気がするが、今回の換装前(HDD装着時)は36W程度だったので、少しは減らすことができた。
※たまたま22Wまで落ちているときのもの。めったにない。

というわけで、HDDの代わりにTLC SSDディスクを使ってPCを静かにすることができた。
ただ、これで終わりではまずくて、SSDを3枚束ねているということは、3台のSSDのうちどれか1台でも死ぬとディスク全体が死ぬため、感覚的には普通のSSDの3倍ぐらい故障しやすそう。(細かく確率計算すると違うのかもだが…
SSDはHDDと比べ比較的故障しにくい印象だが、一方で死ぬときは突然死んで全体が一気に読めなくなるという印象もある。データが全部死ぬと思うとなかなか怖い。
一方でこれ以上散財するのはどうなのかと思い、手元にあるものでなんとかしようということで、普段あまり使っていなかったHaswell世代QSV検証用のPCがあったので、これを活用してみることにした。
CPU | Core i3 4170 |
コア数 | 2C/4T |
クロック | 3.7GHz |
冷却 | リテール |
マザー | Asrock Z97E-ITX/ac |
メモリ | DDR3-2133 4GBx2 |
SSD1 | Plextor M6Pro 256GB |
HDD1 | 東芝 MN08ACA14T |
HDD2 | WD WUH721414ALE6L4 (今回取り出したHDD) |
OS | Win 10 x64 Pro |
今回取り出したHDDを追加接続して、1日一回
・BIOSの自動起動で1日一回起動
・ネットワーク越しにrobocopyで差分バックアップ (だいたい5分~30分ぐらい)
・すぐシャットダウン
を昼間自動で行うようにした。1日一回HDDがカリカリうるさいけど、起きている時間帯なのでそこは妥協。
まあ1日1回なので万全とは言えないだろうけど、これで万が一ディスクが死んでもある程度ダメージを抑えられそう。
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