この前
RTX4080をゲットして、また散財してしまったわけだが、RTX40xxシリーズに使用される12VHPWR電源コネクタはまれに溶けるので話題になった。

NVIDIA公式では、原因は挿し込み不良ということで、きちんと差し込めばよいとのこと。
ただ、RTX4090では50件ほど問題が起こった事例があったよう。実験目的を除き、わざと十分に挿し込まないということは考えにくいので、もしかすると挿し込んだつもりでも、十分挿し込めてないのかも、となると、じゃあ自分がちゃんと挿し込めているのかというとでちょっと不安になる。
RTX4080を買ったときは、公式発表もまだでちょっと不安だったので、実際にコネクタ周りの温度を確認してみることにした。
世の中のyoutuberのみなさんは放射温度計なるものを使用されているようだが(なんか赤外線カメラみたいなの?)、あれはなかなかお値段がするみたいだ。
そんなものはさすがに買ってられないので、適当にAmazonでUSB給電の接触温度計を買ってみた。
とりあえず、室温をはかってみる。一晩部屋に放置した後の温度を確認して、ほかの温度計と比較した。
左が今回買った安い温度計、右側が普通の室温を図る温度計。まあ、似たような温度になったので、精度に大きな問題はなさそう。


いろいろな写真を見ると、12VHPWRが溶ける場合、センサ用の4pin側の角の端子が溶けている場合が多い。
左右のどちらかはよくわからないので、まず左側を測定してみる。
耐熱300℃を謳うテフロンテープでセンサを写真のような感じで固定した。コネクタ左端の銀色の円筒みたいなのが温度計のセンサ。
はずれると下のファンに落下して大変のことになるのでしっかりテープで固定。放熱では不利になるけど、まあそもそもコネクタが放熱が必要なほど熱くなっては困るのだ。それに、温度が上がってきたらす負荷テストを止めればいい。

表面温度をばっちり確認できる放射温度計と違って、そこまでちゃんとコネクタの温度を拾えないかもしれないが、異常発熱してきたらさすがにそれなりの高温は検出できるだろう。
負荷テストには、MSI Kombustorを使用した。Total Board Powerが310~320Wで安定していて、TDP限界まで電力を消費し続ける。これを1時間連続で動かして、温度計の示す温度がどうなるか確認した。

結果はこんな感じで、42.0~42.5℃程度で安定していた。12VHPWRのコネクタの位置がGPUの排熱が出てくる位置でもあることを思えば、全く問題ない範囲だと思う。

同じようにしてコネクタ右側を測定しよう。
こんな感じの位置に張り付け、このあと先ほどと同じようにテフロンテープで巻いた。(銀色の円筒が温度センサ)

わずかに温度が上がって、43.5℃~44.0℃だった。多少上がっているのは、実際に温度が微妙に違うのかもしれないし、その前のテストで室温が上がってしまったのもあるかもしれない。いずれにせよ、全く問題なさそう。

NVIDIAの公式発表前に温度計を買ったのだけど、とりあえずコネクタが発熱しておらず、手元の環境では問題なしということがわかって安心できた。
もうあらかじめ公式に温度センサーを付けてくれればもっと安心できそう(笑)
RTX4080のGPUコアの冷え具合
このPCには、RTX4080だけでなくて、そのすぐ下に、Arc A380、さらにその下にGTX1060とぎゅうぎゅうにGPUを詰め込んでいる。

それでも先ほどのMSI Kombustorのテストでは、最大負荷(およそ310W前後)を1時間かけ続けてGPUのコア温度が最大69℃となっていて、こちらも十分に冷えているよう。

非常に大きなヒートシンクと3連ファンはさすがの冷却力。ちょっと冷却面はオーバースペックなぐらいかも。