最近はFGOばかりやっていて、あまり記事を書いていないけど、ひとまずベンチマークをやってみた。
Skylake-XのCPUはTurboが派手に効くし、性能もオーバークロック次第なところがあるので、どう比較したものか、というのがあるけど、まずは3.6GHzを上限にそろえたベンチマークをやってみた。もっとオーバークロックしたときのベンチマークはまた後ほど。
環境
比較する環境はこちら。
CPU | i9 7980xe | i7 5960x | R7 1700 | |
コア数 | 18C/36T | 8C/16T | 8C/16T | |
Max Coreクロック | 3.6 | 3.6 | 3.6 | |
Max Uncore/Meshクロック | 3.0 | 3.6 | - | |
メモリ速度 | DDR4-2666, 4ch | DDR4-2666, 4ch | DDR4-2666, 2ch | |
メモリ容量 | 16GB | 32GB | 8GB | |
マザー | Asrock X299 OC Formula | Asrock Fatalty X99 Gaming i7 | Asrock AB350 Pro4 | |
OS | Win10 Pro x64 | Win10 Pro x64 | Win10 Pro x64 | |
というわけで、上限を3.6GHzにそろえてベンチマーク。このテストでは、Power Limitはいずれもかけていない。
メモリのch数はRyzenとはそろっていないけど、そろえるにはメモリを抜く必要があって面倒なので勘弁して下さい。
使用したソフトウェアCinbench 15.038
y-cruncher 0.7.4
Aviutl 1.00
x264 r2851 x64 (8bit/10bit)
x265 2.5+12 x64 (8bit/10bit PGO)
各ベンチマークの設定ほぼプリセットをそのまま使用。
y-cruncher skip-warnings bench 1b
x264 --preset (fast/medium/slow/slower)
x265 --preset (fast/medium/slow/slower) --crf 21
電源プランは「バランス」。ただし、RyzenのみAMDから配布されているRyzen専用のものを使用している。
Cinebench 15.038
まずはCinbenchから。コア数が素直にスコアに出るベンチなので、3.6GHzでも7980XEはすさまじい速度。18コアの火力は圧倒的で、5960Xに対して2.45倍というスコアになっている。
5960X(Haswell)と比べるとSingle Thread(ST)でも結構差があり、IPCが向上していることもわかる。

y-cruncher 0.7.4
AVX-512対応ベンチということでy-cruncher 1bのComputation timeを測定。計算時間なので、値が小さいほど速い。
7980XEはここでも圧倒的だが、AVX-512を使っている割には5960Xに対しての伸び率はCinebechより悪く、2倍弱。演算速度の向上にメモリ帯域がついていかず、メモリ律速になりつつあるという話だ。
SIMDが弱いRyzenは、ここではおいて行かれている。

x264 r2851 x64 1080p
1080pのx264エンコード。
いくらなんでも18コアは生かしきれないか…と思いきや、8bitのx264エンコードでは、5960Xに比べてだいたい2倍ぐらいの速度が出ていて、結構いい感じに伸びていることがわかる。
一方、10bitのほうは思った通りいまいちで、これの原因はよくわからない。

x265 2.5+12 x64 1080p
こちらは8bitでも10bitでも5960Xと比べて2倍前後、という感じ。意外とslowとかslowerの伸びが悪い。
x265でRyzenがやや弱いのはいつも通り。

x264 r2851 x64 4K
18コアともなると、やはりどうしてもCPUが遊んでしまう、ということでより並列動作の可能な4Kエンコードを行ってみた。
4Kエンコもさくさく…とまではいかないが、なんとslowでも30fpsをこえる速度が出てしまう。5960Xと比べると2倍強。

x265 2.5+12 x64 4K
こちらも8bitでも10bitでも5960Xと比べて2倍強、という感じで、1080pのslowであまり伸びなかったのも解消されている。まあでも、さすがに4Kのx265は重い。ちょっとslowerはやりたくない…。

やはり7980XEの18コアというコア数はやはり強烈で、並列化の進んでいる処理であれば同クロックの5960X(8コア)と比べると倍近い性能向上になることがわかった。ここしばらく、CPUで大きな性能向上というのはなかったので、久しぶりに性能の大きなジャンプとなった。
ただまあ、5960Xと比べるとお値段も倍なことを忘れてはならないのだが…orz
本当は7900Xとか、7920Xとかとも比べてみるとおもしろいのかもだけど、持っていないので仕方ない。
ちなみに3.6GHzであれば、さほど電力も喰っておらず、おおげさな冷却は必要ない気がする。
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