Kabylake RefreshとCoffeelake、そしてCannonlake
だいぶ「第8世代 Coreプロセッサ」がわけのわからないことになってきた。もはやなにがなんだか…。
カオスな「第8世代 Coreプロセッサ」の前に、Skylake-Xのほうを見ると、7980XE/7960X/7940Xの情報が解禁された。
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最近のCPUのベースクロックというのは、性能を推測するには全く役に立たないのでもはやどうでもよくて、性能の目安となるのは全コアTurboと1コアTurboになる。
で、より重要な全コアTurboのほうは
7980XE(18コア) - 3.4GHz
7960X(16コア) - 3.6GHz
7900X(10コア) - 4.0GHz
となっているみたいで、意外と18コアでもクロックを維持できてるなあ、という印象。(逆に7900Xはかなり無理をしている?)
7980XEはCinebenchで3300オーバーと、凄まじい性能を発揮していて、なかなか楽しい。そのほかのベンチマークなどでも、とにかく並列度が高い処理関しては、恐ろしい性能が出るみたい。
ただ、エンコード系(x264/x265)のベンチマークをみると、たしかに速いのだけど、どのサイトでもよくて7900Xと比べて+30%、多くのサイトは+10%~+20%でコア数(と値段)に見合う性能向上にはなっていない。まあ、x265は36スレッドも使い切れなさそうなので、仕方ないのかなあ、というところ。
真の性能を出させるには、いくつかの動画を並列でエンコードしないとなんだろうけど、実際には並列エンコードはやや使いにくい…。
7900Xは消費電力の高さで有名になったし、コア数の増える7980XEはさらにひどいことになるか、と思いきや、消費電力は7900Xに比べ若干増えている程度で、18コア/16コアだということを考えれば、まあそんなもんかな、と思える範囲な気がする。
さらに、コア温度の方はクロックが低いこともあって逆に7900Xより冷えているみたい。消費電力は増えても温度は下がるというのは結局のところ、チップの面積が増えてグリスでも放熱しやすくなったため、というふうに理解できる。まあ、つまるところ7900Xがあそこまで「熱い」石になってしまっているのはグリスのせいなんだな、ということがよくわかる…。
とまあ、いろいろ癖がありそうで、そのぶんなかなか楽しそうな7980XE/7960Xなのだけど、10月末まで出ないらしく、非常に残念。海外の方が早いならそっちで買ってしまうのもありか…。
さて、本題の「第8世代 Coreプロセッサ」。遅れながらもなんとか製品の出てきたハイエンドとは違い、メインストリーム以下のCPUの今後はなかなかカオスになっている。
そもそもは10nmでAVX-512が載るというCannonlakeがそろそろ来るはずだったのだが、Cannonlakeは2018年末まで遅れるという噂。とするとそのあとのIcelakeも遅れる…?
で、間に挟まってきたのが2006年のCore2Quad以来11年ぶり(!)にメインストリームのコアの増えるCoffeelake。ところが、なんか問題があるらしく、10/5と言っていたのに日本ではいつになるかわからないらしい。これも海外の方が早い?
そして、Coffeelakeとは別に(主にモバイルのほう(?)には)Kabylake Refreshというのも挟まれるらしい。そもそもKabylakeがSkylake Refreshだったと思うのだが、ついにRefreshが2回め…。どうやら4コアKabylakeにPower Limitを強めにかけたものっぽい。
まあ、Ryzenに煽られてCoffeelake/Icelakeでついに多コア化を進めてきたのは非常にいいと思う(遅すぎたくらい)。また、高クロックでの特性がいまひとつだった14nmと比べ、Kabylakeの使う14nm+はかなり改善されていたので、14nm++も期待できるとは思うけど、それにしても「第8世代 Coreプロセッサ」のラインアップがカオスになってきている。
Ryzenが出てきて焦っているというのはあるのだろうけど、それ以上に10nmが不調なのがそもそもの原因だと思うので、10nmがなんとかなるまで、こういうごちゃごちゃした状況は変わらないのかもしれない。
というわけで、そろそろもう「第n世代 Coreプロセッサ」とかやめて、コードネームでいいんじゃないですかね。
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7900X(10コア) - 4.0GHz
となっているみたいで、意外と18コアでもクロックを維持できてるなあ、という印象。(逆に7900Xはかなり無理をしている?)
7980XEはCinebenchで3300オーバーと、凄まじい性能を発揮していて、なかなか楽しい。そのほかのベンチマークなどでも、とにかく並列度が高い処理関しては、恐ろしい性能が出るみたい。
ただ、エンコード系(x264/x265)のベンチマークをみると、たしかに速いのだけど、どのサイトでもよくて7900Xと比べて+30%、多くのサイトは+10%~+20%でコア数(と値段)に見合う性能向上にはなっていない。まあ、x265は36スレッドも使い切れなさそうなので、仕方ないのかなあ、というところ。
真の性能を出させるには、いくつかの動画を並列でエンコードしないとなんだろうけど、実際には並列エンコードはやや使いにくい…。
7900Xは消費電力の高さで有名になったし、コア数の増える7980XEはさらにひどいことになるか、と思いきや、消費電力は7900Xに比べ若干増えている程度で、18コア/16コアだということを考えれば、まあそんなもんかな、と思える範囲な気がする。
さらに、コア温度の方はクロックが低いこともあって逆に7900Xより冷えているみたい。消費電力は増えても温度は下がるというのは結局のところ、チップの面積が増えてグリスでも放熱しやすくなったため、というふうに理解できる。まあ、つまるところ7900Xがあそこまで「熱い」石になってしまっているのはグリスのせいなんだな、ということがよくわかる…。
とまあ、いろいろ癖がありそうで、そのぶんなかなか楽しそうな7980XE/7960Xなのだけど、10月末まで出ないらしく、非常に残念。海外の方が早いならそっちで買ってしまうのもありか…。
さて、本題の「第8世代 Coreプロセッサ」。遅れながらもなんとか製品の出てきたハイエンドとは違い、メインストリーム以下のCPUの今後はなかなかカオスになっている。
そもそもは10nmでAVX-512が載るというCannonlakeがそろそろ来るはずだったのだが、Cannonlakeは2018年末まで遅れるという噂。とするとそのあとのIcelakeも遅れる…?
で、間に挟まってきたのが2006年のCore2Quad以来11年ぶり(!)にメインストリームのコアの増えるCoffeelake。ところが、なんか問題があるらしく、10/5と言っていたのに日本ではいつになるかわからないらしい。これも海外の方が早い?
そして、Coffeelakeとは別に(主にモバイルのほう(?)には)Kabylake Refreshというのも挟まれるらしい。そもそもKabylakeがSkylake Refreshだったと思うのだが、ついにRefreshが2回め…。どうやら4コアKabylakeにPower Limitを強めにかけたものっぽい。
まあ、Ryzenに煽られてCoffeelake/Icelakeでついに多コア化を進めてきたのは非常にいいと思う(遅すぎたくらい)。また、高クロックでの特性がいまひとつだった14nmと比べ、Kabylakeの使う14nm+はかなり改善されていたので、14nm++も期待できるとは思うけど、それにしても「第8世代 Coreプロセッサ」のラインアップがカオスになってきている。
Ryzenが出てきて焦っているというのはあるのだろうけど、それ以上に10nmが不調なのがそもそもの原因だと思うので、10nmがなんとかなるまで、こういうごちゃごちゃした状況は変わらないのかもしれない。
というわけで、そろそろもう「第n世代 Coreプロセッサ」とかやめて、コードネームでいいんじゃないですかね。
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