LG 32UD59-B (4Kモニタ)を買った
まあ、タイトルのとおりだけど、32UD59-Bを買ってみたので、感想とか。
ただ、まあこれはグレア信者の感想なので、「ノングレア派」なひとはその辺割り引いたりして読んでくださいな。
ノングレア派と宗教戦争したいわけではないんです、許してください…

もともとの環境
そもそもなんでモニタを買いたくなったかというと、もともとはfullHD2枚で使っていたのだけど、画面が狭い…と感じるようになって、4Kモニタが欲しくなったから。まあ、あとはデュアルディスプレイは表示面積が比較的簡単に広がっていいんだけど、視野の中央に仕切りがあるのはちょっと…という感じ。
左: 三菱 RDT235WLM-S(BK) 23型 fullHD, TN, グレア
右: 三菱 RDT235WX(BK) 23型, fullHD, IPS, グレア (紹介記事)
まあ、グレア信者なことがよく分かる構成…。

こういう記事を書かれると、まあ、欲しくなるわけですよ…。
PCWatch - 4K修行僧 - 27型4K液晶とはどんな環境なのか。ひとまずスケーリング100%で使ってみる
なにを買うか
ただ、どれを買おうかな…と言ったときに、かなり困ってしまった。というのも、4K/IPS or VA/グレアで検索すると、まあ、非常に数が少なく、あったとしても残像が…とかでなんか皆さんの評価が低めだったりで、ここ1~2年はほしいな、と思っては諦める、ということを続けていた。
どうしてもグレアで4K、となるともうiMacとかを除けばテレビしかないのかもしれない。ただ、テレビになるとたいてい40型以上になってしまって、置けなくはないけど、ぎりぎりだし、そもそも視線移動の範囲が広くなりすぎることを考えるとちょっと40型は厳しかったりする。(あまり奥行きがない場所に置くので…)
というわけで、まことに遺憾ながらグレアを諦めることにすると、いろいろあるわけだけど、とりあえず最近出た
・LG 32U99-W
・LG 32U59-B
あたりが面白そうだった。比較すると…
32UD99-Wのほうが上位機種で、特にHDR10に対応しているところがポイントになっていいて、非常に人気だという話を聞いた。(なのでググっても32UD99-Wのレビュー記事ばかり見つかる)
一方、それ以外の特徴として違うのは32UD99-WはIPS、32UD59-BはVAだという違い。
・IPSは視野角が圧倒的に広い
・VAは視野角が狭いが、コントラスト・応答時間が優秀
実際に32UD99-Wを店頭で見ると、やはりノングレアの特徴として黒が白く浮いているのが気になってしまった。(ただ、店の明かりは家よりは結構明るいので、割り引いて考える必要はある)
32UD59-Bもノングレアなので、それほど変わらないのかもしれないが(32UD59-Bは店頭展示がなく、買うときには比較しての確認はできなかった)、やはりグレア派としてはコントラストを重視したほうがいいかな、というのと、まあ、正直言うと値段の差もあって、32UD59-Bを買うことにした。
LG32U59-B
組み立ては工具いらずで、ちょっと重いので慎重にやる必要はあるけど、非常に簡単だった。いままで縁がなかったので、はじめてDisplayPortを使った。
設置するとこんな感じ。

4Kモニタにはドット抜け保証がつかないという話だったので、若干不安だったが、特に気になるところはなくて一安心。
台座はモニタの重さに十分対応したもので、不安定なことはなく、しっかりしていた。ベゼルは上10mm、下14mm、左右12mmと、上位製品の32UD99-Wほどではないものの、最近の製品らしく細め。全体のデザインはシンプルですっきりしていて、いい感じ。

本当はモニタをもっと奥(写真右側)に置きたいのだけど、JONSUBO U2が邪魔をして無理だった…。JONSUBO U2を写真下側にずらすというのも机から落ちてしまうので難しい。
こういうのとかで、細いケースにしてみたいなあ…。
モニタの設定
モニタの下にスティックがあって、それで操作していく感じ。スティックだと、画面の下とかに余計なボタンとかがつかないので、デザインがすっきりしていいと思う。
まずスティックを押すと、こんな表示が出て、右に倒すと細かい設定に行ける。

明るさの調整とかをして、すこし暗めに変更したりした。初期設定は、だいたいどこもそうだけど明るめになっている事が多い。設定項目はひととおりは揃ってるんじゃないかなと思う。








OSの設定とか
GTX1060から付属のDisplay Portケーブルで接続。いままで縁がなかったので、はじめてDisplay Portを使った。
特に問題なくあっさりと4K60pで接続された。ただ、はじめは8bitで接続されていて、10bitにするために設定を変更する必要があった。(「出力の色の深度」を10bpc)

このあたりは、例えばHDMIでつなごうとすると特にだけど、GPUの対応とかも影響してくるので、そのあたりはちゃんと確認しないといけない。可能ならDisplayPortを使うのが無難な気がする。
32型 4Kは表示される情報量が多くてよいのだけど、さすがに96dpiだと字が細かすぎて厳しい。なので、OSの設定からスケーリングを125%にすると、ちょうどいい感じだった。

スケーリングをオンにしたうえで、特定のソフトだけスケーリングをオフにするには、プロパティから「高いDPIスケールの動作を上書きします。拡大縮小の実行元:」を「アプリケーション」にする。

こうするとOSのスケーリングを有効にした場合でも、例えばAviutlではドットバイドットでプレビュー画面が表示されるようになる。
あと、解像度が大きくすぎて、マウスを大きく動かさないといけなくなってしまったので、そこも調整。スクロールの速度をすこしだけはやめに設定した。

画質とかの感想
発色の正しさとかはあまり詳しくないのだけど、箱にその個体のキャリブレーションシートが入っていて、調整はある程度やっているみたい。わかる範囲で言うと、気になる色むらがある感じではなかった。またもちろん、応答速度は問題なく残像が気になったりはしなかった(まあVAパネルなのだし)。
そして、4Kパネルだけあってその精細感はさすがだった。特に4K以上の動画や静止画を表示すると、高精細さは感動的。また、32型は、モニタとしては大画面なので、動画も結構な迫力で見られると思う。
ただ、やはりグレア派としては、ノングレアパネルはどうしても黒が白く浮きやすい点は気になってしまう。それでも32UD99-W(IPS)を店頭で見たときよりはあまり気にならなかった。ただそれが単に店頭で見たときと環境が違い、そこまで明るい環境ではないからなのか、それとも32UD59-BがVAパネルで、コントラストが高く出やすいからなのかは、よくわからない。
32型 + 4Kによる表示量の多さには満足。買ったかいがあった。
Aviutlでドットバイドットでプレビューしながら、Visual Studioでコードを表示…とか。fullHD液晶でfullHDの編集は等倍では厳しく、たいてい50%でやっていたので、Aviutlを普通に等倍で見られるのは嬉しい。

あとは3分割にしてソースコードを並べてみたりとか。コードをこれだけの行数一気に見られるのは素敵。

エクセルとかAU列 x 82行。

やはりこれだけの情報を一気に表示できるというのは、ページ送り・画面切り替えをしなくて済むという点で非常に快適。
まあ、ソースコードなら似たようなことはfullHD縦置き2枚とかでもできなくはないけど、そうするとやはり中央に枠が来てしまうのが若干邪魔くさい感じがあるので、1枚で実現できるのに越したことはない。
ただ、大きいことの弊害はあるわけで、画面の端の方は目をそれなりに動かさなくてはいけないし、視線と画面との角度が相当ついてしまい、また画面中央とは反射する光が変わってしまうことで色がすこし変わって見えてしまう。なので、これ以上大きいのはいまの置き場所では厳しいかな、という感じ。
madVRで10bit出力
せっかく10bit出力ができるようになったので、10bitで動画再生できるようにしたい、ということで、madVRで設定してみた。
まず、[devices] > [LG Ultra HD] > [properties]で、native display bitdepthを10bit (or higher)に設定する。

つぎに、[rendering] > [general settings]で
・enable automatic fullscreen exclusive mode
・use Driect3D 11 for presentation
をそれぞれ有効にする。

普通に再生すると、D3D11 windowed mode (8bit)。

ここで全画面表示にすると、D3D11 exclusive mode (10bit)となり、10bitで出力されるようになった。

え、違いがわかるかって?
わかりません。
というわけで、32UD59-Bでかなり画面が広がって、一度に多くのものを表示できるようになり、目的は達成できたし、4Kらしい高精細感もさすがで、4Kにしてよかった。
画面の大きさゆえに端のほうがちょっと気になること、そしてノングレアなことは気になるものの、現状あまりグレアは人気がないようなので仕方ないのかなと思う。
4Kモニタははじめてだし、あまり多くのモニタを使ったことがあるわけではないので、細かくあそこがいい、あれが悪いとか言えるわけではないけど、上の2点以外はそれほど気になる点もなく、よかったかなと思う。
ただ、まあこれはグレア信者の感想なので、「ノングレア派」なひとはその辺割り引いたりして読んでくださいな。
ノングレア派と宗教戦争したいわけではないんです、許してください…

もともとの環境
そもそもなんでモニタを買いたくなったかというと、もともとはfullHD2枚で使っていたのだけど、画面が狭い…と感じるようになって、4Kモニタが欲しくなったから。まあ、あとはデュアルディスプレイは表示面積が比較的簡単に広がっていいんだけど、視野の中央に仕切りがあるのはちょっと…という感じ。
左: 三菱 RDT235WLM-S(BK) 23型 fullHD, TN, グレア
右: 三菱 RDT235WX(BK) 23型, fullHD, IPS, グレア (紹介記事)
まあ、グレア信者なことがよく分かる構成…。

こういう記事を書かれると、まあ、欲しくなるわけですよ…。
PCWatch - 4K修行僧 - 27型4K液晶とはどんな環境なのか。ひとまずスケーリング100%で使ってみる
なにを買うか
ただ、どれを買おうかな…と言ったときに、かなり困ってしまった。というのも、4K/IPS or VA/グレアで検索すると、まあ、非常に数が少なく、あったとしても残像が…とかでなんか皆さんの評価が低めだったりで、ここ1~2年はほしいな、と思っては諦める、ということを続けていた。
どうしてもグレアで4K、となるともうiMacとかを除けばテレビしかないのかもしれない。ただ、テレビになるとたいてい40型以上になってしまって、置けなくはないけど、ぎりぎりだし、そもそも視線移動の範囲が広くなりすぎることを考えるとちょっと40型は厳しかったりする。(あまり奥行きがない場所に置くので…)
というわけで、まことに遺憾ながらグレアを諦めることにすると、いろいろあるわけだけど、とりあえず最近出た
・LG 32U99-W
・LG 32U59-B
あたりが面白そうだった。比較すると…
LG 32U59-B | LG 32U99-W | |
---|---|---|
画面サイズ | 31.5 | 31.5 |
解像度 | 4K | 4K |
パネル | VA | IPS |
表面処理 | ノングレア | ノングレア |
表示色 | 約10.7億色 | 約10.7億色 |
HDR | HDR10対応 | |
視野角(水平/垂直) | 178度/178度 | 178度/178度 |
輝度 | 300cd/m2 | 350cd/m2 |
コントラスト比 | 最大500万:1 通常3000:1 | 最大500万:1 通常 1300:1 |
応答時間 | 4ms | 5ms |
色域 | DCI-P3 95% | sRGB 99%以上 DCI-P3 95% |
入力端子 | DPx1 / HDMIx2 | DPx1 / HDMIx2 |
値段 (※2017/09時点) | 税込み 約7万弱 | 税込み 約12万弱 |
32UD99-Wのほうが上位機種で、特にHDR10に対応しているところがポイントになっていいて、非常に人気だという話を聞いた。(なのでググっても32UD99-Wのレビュー記事ばかり見つかる)
一方、それ以外の特徴として違うのは32UD99-WはIPS、32UD59-BはVAだという違い。
・IPSは視野角が圧倒的に広い
・VAは視野角が狭いが、コントラスト・応答時間が優秀
実際に32UD99-Wを店頭で見ると、やはりノングレアの特徴として黒が白く浮いているのが気になってしまった。(ただ、店の明かりは家よりは結構明るいので、割り引いて考える必要はある)
32UD59-Bもノングレアなので、それほど変わらないのかもしれないが(32UD59-Bは店頭展示がなく、買うときには比較しての確認はできなかった)、やはりグレア派としてはコントラストを重視したほうがいいかな、というのと、まあ、正直言うと値段の差もあって、32UD59-Bを買うことにした。
LG32U59-B
組み立ては工具いらずで、ちょっと重いので慎重にやる必要はあるけど、非常に簡単だった。いままで縁がなかったので、はじめてDisplayPortを使った。
設置するとこんな感じ。

4Kモニタにはドット抜け保証がつかないという話だったので、若干不安だったが、特に気になるところはなくて一安心。
台座はモニタの重さに十分対応したもので、不安定なことはなく、しっかりしていた。ベゼルは上10mm、下14mm、左右12mmと、上位製品の32UD99-Wほどではないものの、最近の製品らしく細め。全体のデザインはシンプルですっきりしていて、いい感じ。

本当はモニタをもっと奥(写真右側)に置きたいのだけど、JONSUBO U2が邪魔をして無理だった…。JONSUBO U2を写真下側にずらすというのも机から落ちてしまうので難しい。
こういうのとかで、細いケースにしてみたいなあ…。
モニタの設定
モニタの下にスティックがあって、それで操作していく感じ。スティックだと、画面の下とかに余計なボタンとかがつかないので、デザインがすっきりしていいと思う。
まずスティックを押すと、こんな表示が出て、右に倒すと細かい設定に行ける。

明るさの調整とかをして、すこし暗めに変更したりした。初期設定は、だいたいどこもそうだけど明るめになっている事が多い。設定項目はひととおりは揃ってるんじゃないかなと思う。








OSの設定とか
GTX1060から付属のDisplay Portケーブルで接続。いままで縁がなかったので、はじめてDisplay Portを使った。
特に問題なくあっさりと4K60pで接続された。ただ、はじめは8bitで接続されていて、10bitにするために設定を変更する必要があった。(「出力の色の深度」を10bpc)

このあたりは、例えばHDMIでつなごうとすると特にだけど、GPUの対応とかも影響してくるので、そのあたりはちゃんと確認しないといけない。可能ならDisplayPortを使うのが無難な気がする。
32型 4Kは表示される情報量が多くてよいのだけど、さすがに96dpiだと字が細かすぎて厳しい。なので、OSの設定からスケーリングを125%にすると、ちょうどいい感じだった。

スケーリングをオンにしたうえで、特定のソフトだけスケーリングをオフにするには、プロパティから「高いDPIスケールの動作を上書きします。拡大縮小の実行元:」を「アプリケーション」にする。

こうするとOSのスケーリングを有効にした場合でも、例えばAviutlではドットバイドットでプレビュー画面が表示されるようになる。
あと、解像度が大きくすぎて、マウスを大きく動かさないといけなくなってしまったので、そこも調整。スクロールの速度をすこしだけはやめに設定した。

画質とかの感想
発色の正しさとかはあまり詳しくないのだけど、箱にその個体のキャリブレーションシートが入っていて、調整はある程度やっているみたい。わかる範囲で言うと、気になる色むらがある感じではなかった。またもちろん、応答速度は問題なく残像が気になったりはしなかった(まあVAパネルなのだし)。
そして、4Kパネルだけあってその精細感はさすがだった。特に4K以上の動画や静止画を表示すると、高精細さは感動的。また、32型は、モニタとしては大画面なので、動画も結構な迫力で見られると思う。
ただ、やはりグレア派としては、ノングレアパネルはどうしても黒が白く浮きやすい点は気になってしまう。それでも32UD99-W(IPS)を店頭で見たときよりはあまり気にならなかった。ただそれが単に店頭で見たときと環境が違い、そこまで明るい環境ではないからなのか、それとも32UD59-BがVAパネルで、コントラストが高く出やすいからなのかは、よくわからない。
32型 + 4Kによる表示量の多さには満足。買ったかいがあった。
Aviutlでドットバイドットでプレビューしながら、Visual Studioでコードを表示…とか。fullHD液晶でfullHDの編集は等倍では厳しく、たいてい50%でやっていたので、Aviutlを普通に等倍で見られるのは嬉しい。

あとは3分割にしてソースコードを並べてみたりとか。コードをこれだけの行数一気に見られるのは素敵。

エクセルとかAU列 x 82行。

やはりこれだけの情報を一気に表示できるというのは、ページ送り・画面切り替えをしなくて済むという点で非常に快適。
まあ、ソースコードなら似たようなことはfullHD縦置き2枚とかでもできなくはないけど、そうするとやはり中央に枠が来てしまうのが若干邪魔くさい感じがあるので、1枚で実現できるのに越したことはない。
ただ、大きいことの弊害はあるわけで、画面の端の方は目をそれなりに動かさなくてはいけないし、視線と画面との角度が相当ついてしまい、また画面中央とは反射する光が変わってしまうことで色がすこし変わって見えてしまう。なので、これ以上大きいのはいまの置き場所では厳しいかな、という感じ。
madVRで10bit出力
せっかく10bit出力ができるようになったので、10bitで動画再生できるようにしたい、ということで、madVRで設定してみた。
まず、[devices] > [LG Ultra HD] > [properties]で、native display bitdepthを10bit (or higher)に設定する。

つぎに、[rendering] > [general settings]で
・enable automatic fullscreen exclusive mode
・use Driect3D 11 for presentation
をそれぞれ有効にする。

普通に再生すると、D3D11 windowed mode (8bit)。

ここで全画面表示にすると、D3D11 exclusive mode (10bit)となり、10bitで出力されるようになった。

え、違いがわかるかって?
わかりません。
というわけで、32UD59-Bでかなり画面が広がって、一度に多くのものを表示できるようになり、目的は達成できたし、4Kらしい高精細感もさすがで、4Kにしてよかった。
画面の大きさゆえに端のほうがちょっと気になること、そしてノングレアなことは気になるものの、現状あまりグレアは人気がないようなので仕方ないのかなと思う。
4Kモニタははじめてだし、あまり多くのモニタを使ったことがあるわけではないので、細かくあそこがいい、あれが悪いとか言えるわけではないけど、上の2点以外はそれほど気になる点もなく、よかったかなと思う。
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