この前は、Ryzen7 1700についてくるリテールクーラーを使っていたのだけど、
やはりあまり冷えない ということがわかった。
そこで、
NoctuaのAM4リテンション を入手して、クーラーを昔使っていた
NH-D14 (
レビュー@エルミタ )に交換してみた。
大きさを比べるとこんな感じ。NH-D14はさすがにでかい…。なんというかまずフィンの物量が違う。
装着すると…うーんやっぱでかいな。
前と同じ設定でx265エンコード中の温度を比較すると、
R7 1700 3.6GHz @ 1.225V リテール =
75℃ R7 1700 3.6GHz @ 1.225V NH-D14 =
45℃ 75℃→45℃、ということでさすがの冷え方。
マザーボード(Asrock AB350 Pro4)のBIOSが更新され、1.44が出ているので更新すると、これまでCPU-Zに表示される電圧が低すぎてあり得ない数字(0.6Vとか)だったのが一応それっぽい値になった。またこれまでBIOSから電圧・クロック設定を設定してもなぜか2.7GHz固定になってしまったりとよくわからない挙動になっていたのだけど、今回の更新で設定が正常に反映されるようになった。
ついでにメモリのクロックをあげたかったので、4枚刺していたところを2枚にしてみた。そうすると、特に問題なくDDR4-2666, 2chで起動してくれるようになった。調子に乗ってDDR4-2933も試したけど、CLをかなり緩めたり、電圧を1.40Vまで上げてみたりしても、起動する気配なし…。結局、DDR4-2666, 2ch @ 1.225V, 16-16-16-38-1で動かすことに。
さて、クーラーを交換してよく冷えるようになったので、3.6GHzからさらに上げてみると、3.85GHz(1.375V)まで引き上げることができた。まあ、R7 1700でここまで上がれば十分かな、と思う。3.9GHzは1.425Vに設定しても安定しなかったため、さすがにあきらめた。
電圧の設定はちょっと苦労した。例えば、BIOSから1.375Vに設定してシングルスレッドのCinebenchのような軽い負荷をかけると、CPU-Z読みで1.376Vかかっていると確認できる。
Cinebench single
R7 1700 3.85GHz @ 1.375V
CPU-Z 拡大↓
ところが、負荷を強く(CPU使用率100%近く)かけると、すこしづつ電圧が下がっていき、これもあってか高負荷時に安定動作させるのが難しいみたい。まあ、CPU-Z読みが正しいとは限らないけど、でも実際にあり得そうな挙動に見える。
3.85GHz @ 1.375Vの設定で、やっと安定して動作させることができたが、CPU-Zによれば高負荷時の電圧は1.312Vまで下がってしまっている。しかも結構ふらふらしっぱなし…。
CPU温度は64℃と問題ない範囲。ファンの回転数もそこそこで、別にうるさくはない。
x265エンコード中
R7 1700 3.85GHz @ 1.375V(設定値) NH-D14 =
64℃ CPU-Z 拡大↓
CPU-Z読みが実際の電圧とすれば、結構電圧ドロップしているわけだけど、この電圧ドロップの激しいあたりはマザーボードの問題なのだろうか。まあ、Asrock AB350 Pro4はどちらかといえば安価なほうなので、仕方ないのかもしれない。ハイエンドのマザーならLoad Line Calibrationみたいなのがあって、安定した電圧を維持できたりするのかな?
結局、こんな状態になった。
Ryzen7は8コアCPUにふさわしい性能を持ちつつも値段は安く、なかでもR7 1700の価格性能比は抜群だ。R7 1700はどうしてもあたり外れがあるようだけど、これを3.85GHzまであげられたので、なかなか満足。とにかくエンコード速い。
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