Linux向けのソースのみの更新です。Windows向けには更新はありません。
ご指摘いただいたようにLinux向けの対応が不十分だった個所を修正しました。
・--vpp-sub対応、ただしsystemメモリモードのみ。
・--versionで使用可能なvppのリストを表示。(Linux版のみ)
・その他ビルドの細かい修正。
以下ビルド時などの注意点です。
・--vpp-subの有効化について例えばCentOSなら、
sudo yum install libass libass-devel
などとしてlibassをインストールしておき、QSVEncのconfigure時に
ENABLE_LIBASS_SUBURN 1
となることを確認してください。ここが"0"になっていると、libassが正常に検出できておらず、--vpp-subが利用可能になりません。
・「謎機能: コマンドオプションの推定」の有効化についてWindows版のQSVEncCには、例えば
QSVEncC.exe --qp-min 10
と打つと
Error: Unknown option: --qp-min
Did you mean option(s) below?
--qpmin
などと近いオプションを教えてくれる謎機能がついています。つけた理由がなかなか残念で、自分がよく間違うから…。
これをLinux版でも有効にするには、使わせていただいている
こちらのdtlライブラリと<regex>をまともに使えるコンパイラが必要です。この条件が整っていれば、configure時に
ENABLE_CPP_REGEX 1
ENABLE_DTL 1
と出て、この機能が有効になるはずです。
まずdtlライブラリは適切にヘッダーディレクトリ"dtl"をインストールするか、qsvencのディレクトリにcloneするかしてください。
cd qsvenc
git clone https://github.com/cubicdaiya/dtl.git
このあとconfigureすれば、
ENABLE_DTL 1
と出て、dtlライブラリが有効になるはずです。
ただ、これだけではだめで、この機能にはc++11の<regex>(正規表現ライブラリ)も必要です。c++14とかじゃあるまいし、いまどきc++11なら余裕だと思っていたら、CentOS 7.1の標準コンパイラgcc 4.8.xは<regex>がまともに動かないのですよね…。
まあCentOS 7.1がgcc 4.8.xなんていう2013年のコンパイラを標準にしているのがあかんのだと思うのですが…。いまやgcc 6.0ですよ? ああ、でもCentOSってRHELベースだから保守的になるのはしょうがないのかなあ…。
というわけでgcc 4.9.0以降でないと、configure時に
ENABLE_CPP_REGEX 0
とか出てこの機能は有効にならないので注意してください。
まあ、もっともコマンドオプションを間違ったときに推定してくれるだけの機能なので、なくても困りはしませんが。
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