久しぶりにQSVEncを更新。
Intel Media SDK 2012 R2に対応してみましたが、実はたいした変更点はなかったり。
ちなみにIvy Bridgeになったからといって、機能的に大きな変更はないように思う。今日はコミティアも行ったりしたので、まだ画質がどうのというのを細かく見れてはいないけど、ざっと見た感じだと相変わらずで、ハードウェアエンコにしては健闘しているものの、x264には遠く及ばない、そんな感じだった。
もし、「Ivyでこんな機能増えたから!見逃してんじゃねえ!」というご指摘など有りましたらよろしくです。
QSVEncのほうではいろいろ追加。ただ結構前から少しづつやったせいで、もうなにやったか覚えてない部分も…。
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Intel Media SDK 2012 R2 (API v1.4)に対応。 libmfxsw**.libの更新(API v1.4)、API v1.4に特に重要な更新はない。
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vppの動作を修正。・
情報表示の改善。また表示するエンコード情報の追加。・
これまで「品質」での自動設定しかできなかった設定項目の追加。 ただし、ある程度「品質」の設定に左右される(SDK側で最調整される)ので、そのとおりになるとは限らない。いまいちIntelのほうでどう調整されるのかがわからない…。
- MV探索範囲、MV探索精度の設定。
- CAVLC/CABACの設定。
- 歪みレート最適化(RDO, 要CABAC)の設定。
- フレーム間予測/フレーム内予測時のブロックサイズの設定。
・プロファイル指定時の動作を改善。baseline指定時に必ずbaselineを守るようにした。SDK側はbaselineでもCABACを使おうとしてくる(汗
・その他多くの細かい改善・変更。もう忘れた。
QSVEnc
※要QSVEnc.ini更新
※設定ファイルの互換性が一部ありません。(SAR比等)もう一度再設定をお願いします。・
SARをmux時でなく、エンコ時に指定するようにした。・
SAR比をmp4boxで再指定するオプションを追加した。※今回の変更で、なんかSAR比が反映されないな、と思ったらmux欄の拡張オプションから、「par再指定」で対処してみてください。
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x264guiEx 1.34~1.41の更新のうち、以下のものを反映 -
設定ファイル(stgファイル)の表示を、フォルダ構造を反映して表示できるようにした。 あわせて、設定ファイルの新規保存もフォルダを指定できるようにした。
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設定保存処理を改良。 -
簡易ビットレート計算機で、動画の長さをフレーム数 + フレームレートでも計算できるようにした。 -
「ファイルを開く...」などから得られるパスを、相対パスにする設定を追加。
QSVEncC
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オプションの追加とhelpの追加・修正。
現状の問題点
Intel 2696ドライバ from Windows Update, API v1.3
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インタレ保持エンコが事実上できない。(倍フレーム数問題)・
hwエンコ(QSV)でcolormatrix,colorprim,transferの指定が効かない。 (colour_description_present_flag = 0 (h264_parse))
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hwエンコ(QSV)でシーンチェンジ検出できない。 実装してみて、ソフトウェアモードでは動くのだが、hwエンコでうまく動かないので、無効化してある。
参考: http://software.intel.com/en-us/forums/showthread.php?t=103385
※要QSVEnc.ini更新
※設定ファイルの互換性が一部ありません。(SAR比等)もう一度再設定をお願いします。QSVEnc ダウンロード>>